本講義のねらいは,新たなプロダクトを創出するためのデザインとエンジニアリングを統合する手段を学ぶため,次の点を中心に講義・実習を行う.
1.新たなプロダクトをデザインするプロセス
2.デザインにおける問題を発見・定義する方法
3.創造的思考のための技術
4.ユーザーのことを探究するための方法
5.デザインが人々,社会,環境に与える影響
1.新たなプロダクトをデザインするプロセスを理解している.
2.デザインにおける問題を発見・定義する方法を理解している.
3.創造的思考のための技術を理解している.
4.ユーザーのことを探究するための方法を理解している.
5.デザインが人々,社会,環境に与える影響を理解している.
この科目は,学修目標の
6.機械工学の発展的専門学力
7.専門知識を活用して新たな課題解決と創造的提案を行う能力
の修得に対応する.
デザインエンジニアリング,デザインプロセス,デザイン思考,創造性,ユーザーリサーチ
専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
この授業はデザインプロジェクトに必要な知識を提供し、学生はそれを活用する。学生は「デザインノートブック」に各々の進捗を記録する.最後の講義において、それまでのデザインプロセスと成果物についてのプレゼンテーションを行う。
グループワークの内容:デザイン課題にもとづき、5,6名の学生が問題を再定義し、ユーザーリサーチを実行し、新たなデザインコンセプトを創造する。メンバーはプロトタイプの創造をとおしてアイデアを表現し、プロトタイプがどのように使われるのかのシナリオをデモンストレーションする。
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | エンジニアリングデザインへのイントロダクション, デザインプロジェクト(テーマ、スケジュール、成績評価) | 技術的なイノベーションにおけるエンジニアリングデザインの役割と重要性を理解する |
第2回 | 新たなプロダクトをデザインするプロセス(デザイン思考アプローチ) | 新たなプロダクトをデザインするプロセス,特にデザイン思考のアプローチにおける方法論やツールについて理解を深める |
第3回 | デザインにおける問題を発見・定義する方法(プロダクトプランニング,カスタマーニーズの発見・定義,プロダクトの仕様決定) | デザインにおける問題を発見・定義する方法,特に顧客ニーズをどのように収拾するかを理解する |
第4回 | 創造的思考のための技術(システムエンジニアリング,機能分析,プロダクトの構成) | 創造的思考のための技術,特にシステムやプロダクトの構成をどのように記述するかを学ぶ |
第5回 | 創造的思考のための技術(創造性とコンセプトデザイン、プロトタイプ) | 創造的思考のための技術,特にアイデア創造の技術的な側面を学ぶ |
第6回 | ユーザーのことを探究するための方法(人間工学、ユーザビリティテスト) | ユーザーのことを探究するための方法,特に人間工学やユーザビリティテストにおける方法論やツールを学ぶ |
第7回 | デザインが人々,社会,環境に与える影響(共創デザインが産み出すもの) | デザインが人々,社会,環境に与える影響について考え,デザインプロセスやデザインが産み出す成果物についてプレゼンテーションを行う |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
ENGINEERING DESIGN, A PROJECT-BASED INTRODUCTION (2013) C. Dym, P. Little, E. Orwin. Ed. Wiley. 4th Edition.
UNIVERSAL METHODS OF DESIGN (2012) B. Martin, B. Hanington. Ed. Rockport
プロダクトデザイン 商品開発に関わるすべての人へ (2009) Japan Industrial Designer's Association (JIDA). Collective. ワークスコーポレーション Eds.
全ての教材をOCW等に掲載.
・レポート,デザインノート:50%(個人)
・最終プレゼンテーション:40%(チーム)
・グループワークへの貢献の評点:10%(個人)
講義スペースの都合により,受講者数を制限することがある.