精密測定技術は、工業製品を測定・評価しその品質を管理するうえで不可欠であるだけでなく、研究開発の現場においても重要な役割を担っている。
精密測定技術に関して,本科目では次の点を中心に講義する。
1. 精密測定の基礎知識,SI単位系,測定基準
2. 幾何形状,圧力,力,温度,電気計測
3. 計測データの解析,信号処理
本講義の履修によって以下の能力を習得することを目標とする.
1) 測定の基準や指標について理解し、説明することができる。
2) 各測定方法の原理,特徴を理解し、説明することができる。
3) 測定したデータの解析や処理方法を習得し実践することができる。
この科目は,学修目標の
6.機械工学の発展的専門学力
7.専門知識を活用して新たな課題解決と創造的提案を行う能力
に対応する.
✔ 該当する | 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容) |
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担当教員のうちの一人は,旧通産省・計量研究所でナノメートルオーダー長さの国家標準設定と精密測定・校正技術に12年間携わり,機械計測技術に関して十分な実務経験を有する.ここでの実務及び研究内容を講義に反映する. |
SI単位,測定標準,幾何形状測定,圧力・温度・電気計測,データ解析,信号処理
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
各回の講義の後半で必要に応じて理解度確認のための演習等を行う。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 講義概要 SI単位系と測定標準 (初澤) | SI単位に関する知識を習得し,測定基準について理解する |
第2回 | 誤差,精度,不確かさ (初澤) | 誤差,精度,不確かさ等の意味を理解する |
第3回 | 電気関連計測 (初澤) | 電気関連測定の方法や機器の原理を理解する |
第4回 | 長さ,角度測定 (原) | 長さや角度を測定するための方法や機器の原理を理解する |
第5回 | 表面,幾何形状測定 (原) | 物体の表面形状や幾何形状を測定するための方法や機器の原理を理解する |
第6回 | 圧力,力,温度計測 (只野) | 圧力や力,温度などを測定するための方法や機器の原理を理解する |
第7回 | データ解析,信号処理 (只野) | データ解析や信号処理の方法を理解する |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
資料を授業中に配布,またはOCWにアップロードする。
精密測定(1),青木保雄,コロナ社
計測工学,鈴木亮輔他著,昭晃堂
Measurement Systems: Application and Design,Ernest O. Doebelin,Mcgraw-Hill College
演習(1割),期末試験(9割)によって評価する.
特になし