現代では生産システムに対して,同じ製品を大量に製造する少品種大量生産,あるいはオーダーメイドのように異なる製品を多種類製造する多品種少量生産など,多様な生産形態が求められている.これらの要求を満足するためには,対象とする製品の品種,数量などに応じて適切に生産システムを構成する必要がある.本講義では,複数の機械や要素から構成される生産システムを対象に,概要,各構成要素,構成要素間の協調,システム全体の効率化などについて理解を深めるため,発展経緯や実際のシステムについて講義する.
【到達目標】本講義を履修することによって,工業製品を効率よく製造するための生産システムを考えるうえで必要となる工学的視点をもつことができるようになることを目標とする.
【テーマ】本講義では,複数の機械や要素から構成される生産システムを対象に,概要,各構成要素,構成要素間の協調,システム全体の効率化などについて理解を深め,機械技術者として必要な生産システムの知識を習得することを目的とする.
生産システム,工程設計,工作機械,CAD/CAM,ロボット
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
各回の内容について,スライドおよび関連資料を用いて説明を行う
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 生産システムとは,自動化システムの歴史 | 自動化生産システムの歴史を説明できるようになる |
第2回 | 生産システムの機能(加工、搬送、倉庫・バッファ、統制等) | 生産システムの機能について説明できるようになる |
第3回 | 生産方式の種類 | 生産方式の種類と特徴について説明できるようになる |
第4回 | 生産システムの構成要素 | 生産システムを構成する各要素について説明できるようになる |
第5回 | 加工方法の種類 | 生産における各加工方法の特徴について説明できるようになる |
第6回 | 工作機械とその機能 | 加工を行う工作機械とその機能について説明できるようになる. |
第7回 | 多軸複合工作機械 | 多軸複合工作機械について説明できるようになる |
第8回 | CAD/CAMを用いた効率化 | CAD/CAMについて説明できるようになる. |
第9回 | 工程設計 | 加工工程の設計について説明できるようになる. |
第10回 | 計測システムと品質管理 | 計測システムによる品質管理について説明できるようになる. |
第11回 | 生産システムにおけるロボット | 生産システムにおけるロボットの機能について説明できるようになる. |
第12回 | 自動化生産システム,レイアウト設計 | 自動化生産システムとそのレイアウト設計について説明できるようになる |
第13回 | 生産システムのフレキシビリティ, ICT援用生産システム | フレキシブル生産システムおよびICT援用生産システムについて説明できるようになる |
第14回 | 生産計画,システム管理,経済性 | 生産計画およびシステム管理について説明できるようになる |
第15回 | 作業者および環境への対応(操作インターフェース,安全,省エネ,リサイクル) | 作業者および環境の視点から生産システムを説明できるようになる |
・日本機械学会,機械工学便覧,β7編「生産システム工学」 (仮)
未定
講義内容に関連する課題レポート(40%),および試験(60%)によって評価する
特になし