2016年度 機械システム開発プロジェクト   Creative Design Project of Mechanical Systems

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開講元
機械系
担当教員名
鈴森 康一  遠藤 玄  赤坂 大樹  八木 透  岡村 哲至  奥野 喜裕  只野 耕太郎  初澤 毅  阪口 基己  堀岡 一彦  新野 秀憲  難波江 裕之  中西 洋喜  肖 鋒  長谷川 純  佐藤 海二  進士 忠彦  朱 疆  YOUN CHONG HO  西迫 貴志  飯野 剛  澤田 哲生  MOUGENOT CELINEJEANNEMARIE  嚴 祥仁  朴 鍾淏  笹部 崇  石田 忠 
授業形態
    
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火5-8(石川台3号館201A,201B,201C,303,405号室)  水1-4(石川台3号館201A,201B,201C,303,405号室)  
クラス
-
科目コード
MEC.Q311
単位数
4
開講年度
2016年度
開講クォーター
3-4Q
シラバス更新日
2016年4月27日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義では関連する講義である「機械システムデザイン」で企画した機械システムを対象にグループワークにより機能を実現するアイデアを出し合い,実機を製作し, これを用いた評価を繰り返し行い,独創的な機械システムを開発する.この機械システムデザインで概念設計した機械システムの詳細設計及び製作を行う体験を通して,具体的な要求仕様を満足する機械の設計・製作のための創造力,設計力,技術力,さらにグループで問題解決を図るためのグループワーク力,マネジメント能力,ディスカッション能力およびプレゼンテーション能力を総合的に習得する.この習得のために実際にグループでディスカッションをしながら詳細設計を行い,必要な購入部品の選定や製作部品の設計・図面作成を行う.更に,必要な費用の見積もり,完成までのスケジュール管理も行う.設計計算や詳細設計の結果は教員がレビューして問題点を洗い出し,それに基づき,詳細設計を修正する.詳細設計の完了後,実機を製作し,再度の教員のレビューに基づいて実機の改良を行い,要求仕様を満足する機械システムを完成させる.本講義を通して,未知・未解決の問題に取り組み解決していく経験を積み,学士論文研究,さらにはその後の社会で直面するであろう様々な課題に果敢に取り組んでいく姿勢も体得する.

到達目標

 本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1)具体的な要求仕様を満足する機械の設計および製作ができる
2)グループで問題解決を図るためのディスカッションができる
3)様々な課題に果敢に取り組むことができる
4)機械システムを開発するためのプロジェクト推進力,開発力を有し、機械システムを具現化できる
5)プレゼンテーションを通じて評価者に正確に伝えることができる

キーワード

企画力・設計力・創造的思考力・デザイン思考・プロトタイプ・グループワーク・加工技術・精密工学・制御技術・総合力・マネジメント能力・ディスカッション能力・プレゼンテーション能力

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

機械システムデザインで作製したプロトタイプおよび設計を元に目的課題を解決する機械システムを作製する.グループ毎に1台の機械を完成させることを目的に,マネジメントを含めグループごとに加工・製作を行い,最終発表を実施する.その間,2回の教員によるレビューを経ることで機械システムの高度化を図る.

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 開発スケジュール検討  -設計手順,課題,分担等の明確化 グループ毎に課題を設計手順,課題,分担等を決定する。
第2回 グループ設計・設計計算・製作製図  -コンセプトを具現化するためのパーツ選定等 課題を解決するコンセプトを具現化する為の各パーツ等を選定する。
第3回 グループ設計・設計計算・製作活動  -主要部品の材料加工と設計 課題を解決するコンセプトを具現化する為の各パーツを加工製作する。
第4回 グループ設計・製作活動  -材料加工と再調整 課題を解決するコンセプトを具現化する為の各パーツを加工製作する。
第5回 グループ設計・製作活動・デザインレビュー  -問題点の洗い出し 課題を解決する機械システムを教員がレビューし、問題点を洗い出す。
第6回 グループ設計・製作活動・デザインレビュー  -問題点の改善検討とパーツの再選定 レビュー結果を基に再設計する。
第7回 グループ設計・製作活動・デザインレビュー  -機械システムの再作 レビュー結果を反映した再設計を元に再作する。
第8回 グループ設計・製作活動・デザインレビュー  -機械システムの再作部の効果検証 レビュー結果を反映した再設計を元に再作部の機能を確認する。
第9回 グループ設計・製作活動  -全ての材料加工 コンセプト具現化の為の機械システムを製作する
第10回 グループ設計・製作活動  -全ての材料加工と再調整 コンセプト具現化の為の機械システムを製作し、調整確認する
第11回 グループ設計・製作活動・デザインレビュー  -修正点の洗い出し 課題を解決する機械システムを教員がレビューし、問題点を洗い出す。
第12回 グループ設計・製作活動・デザインレビュー  -修正点の改善 レビュー結果を基に再設計・微調整する。
第13回 グループ設計・製作活動  -機械システムの完成 機械システムを完成させる
第14回 グループ設計・製作活動  -機械システムを説明するためのプレゼンテーションの作製 コンセプトの解決する機械システムを説明するプレゼンテーションを作成する
第15回 最終発表  プレゼンテーションを通じてコンセプトの解決する機械システムを伝える

教科書

特に指定しない。講義資料は各課題の最初に配布するか若しくはOCW上でダウンロードする

参考書、講義資料等

星野匡『発想法入門』 日経文庫 , ISBN-13: 978-4532110772,
Dustyn Roberts『Making Things Move動くモノを作るためのメカニズムと材料の基本』 オライリージャパン, ISBN-13: 978-4873115368,
松岡ほか 『Mメソッド多空間のデザイン思考』 近代科学社, ISBN-13: 978-4764904446
Karl Ulrich, Steven Eppinger『Product Design and Development 』 McGraw Hill Higher Education; 5th Revised Ed, ISBN-13: 978-0072296471

成績評価の基準及び方法

個人成績50%,グループ活動成績50%とする.個人成績は,提出物とピアレビューシートにより評価する.グループ活動成績は,デザインレビュー,中間発表,最終発表の事前準備および当日のプレゼンにより総合的に評価する.

関連する科目

  • MEC.Q301 : 機械システムデザイン
  • MEC.Q201 : 機械システム学
  • GRD.R101 : 4類リテラシ1
  • GRD.R102 : 4類リテラシ2
  • GRD.R103 : 4類リテラシ3
  • GRD.R104 : 4類リテラシ4

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

機械システムデザインを履修していること、または同等の知識があること。実習装置の数に制限があるため定員を超えた場合は本授業は機械系の学生を優先とする。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

各教員(mec.q311.ai[at]mech.titech.ac.jp)

オフィスアワー

上記メールアドレスを使い、事前に予約すること。

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