本科目は、高校・工業の免許取得のためには必修科目であり、工学の多様な分野の知識習得に加えて、実習、課題、研究等の実践的な分野においては、授業運営や指導法について、指導者として必要な知識を習得する。
工学の多様な分野について、基礎的知識を習得し、現代社会における工学の意義や役割を理解することを目標とする。また、広範囲に及ぶ工学の幅広い分野について、各分野の関わり方や、環境問題等、現代社会が抱える各種問題について、俯瞰的な視点による問題意識を身につけることを学ぶ。
工業の関係科目
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
履修者が所属する系の系主任を中心に,オムニバス形式にて実施する。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | オリエンテーション(建築学系:坂田 弘安教授,融合理工学系:高橋 邦夫教授) | 所属する系が開講する回に出席すること。 建築学系:10/10,融合理工学系:10/3 |
第2回 | 化学工学(担当:関口 秀俊教授) | 物質収支、熱収支を含む化学プロセスの概要を理解できる。 |
第3回 | システム制御工学(工業数理基礎/プログラミング技術/電子計測制御)(担当:倉林 大輔教授) | 事象の数学的表現について理解し,計測制御の数理的表現とシステム実装手法について説明できる. |
第4回 | 材料工学(材料の製造技術/構造と組織/材料の特性)(担当:熊井 真次教授) | 材料の各種製造技術、構造と組織、各種特性の相互関係について、マクロからナノに渡る広い視点で理解できる。 |
第5回 | 機械工学Ⅰ(機械設計/機械工作)(担当:吉野 雅彦教授) | ものづくりの基礎である機械設計と機械加工技術を関連付け理解できる。 |
第6回 | 電気電子工学Ⅰ(電気基礎/電気機器/電力技術)(担当:宮本 恭幸教授) | トランス、整流回路、平滑回路、スイッチング電源などを理解してACアダプタの動作を説明できる。 |
第7回 | 電気電子工学Ⅱ(電子技術/電子回路/電子情報技術)(担当:宮本 恭幸教授) | MOSFETを使った論理回路の動作が説明できる。 |
第8回 | 融合理工学(担当:高橋 邦夫教授) | 最先端技術や環境問題等地球規模に波及する人類の課題に対する科学技術による解決の為に必要な従来の学問分野の枠組みを超えたアプローチ |
第9回 | 経営工学(工業管理技術)(担当:松井 知己教授) | 工業生産の運営と管理に関する知識と技術を理解できる |
第10回 | 建築学(建築史/建築計画/建築デザイン/建築法規/建築設備/建築構造)(担当:坂田 弘安教授,ゲストスピーカー:奥山 信一教授) | 建築物を構築するために、強用美の統合が重要であることを理解できる。 |
第11回 | 土木工学(測量/施工/基礎/構造設計/社会基盤)(担当:廣瀬 壮一教授) | 社会基盤の計画,設計,施工,維持管理の概観を理解できる. |
第12回 | 機械工学Ⅱ(原動機/自動車工学/自動車整備/電子機械)(担当:花村 克悟教授) | 力を発生する原理からそれを制御する仕組みまで、自動車を例に説明できる。 |
第13回 | 情報通信工学(情報基礎/通信技術/ハードウェア技術/ソフトウェア技術)(担当:山口 雅浩教授) | 計算機システム、通信ネットワーク、情報理論、信号処理の基本的な概念を説明できる。 |
第14回 | 課題研究(建築学系:坂田 弘安教授,融合理工学系:高橋 邦夫教授) | 所属する系が開講する回に出席すること。 建築学系:1/23,融合理工学系:1/30 |
第15回 | まとめ(建築学系:坂田 弘安教授,融合理工学系:高橋 邦夫教授) | 所属する系が開講する回に出席すること。 建築学系:1/30,融合理工学系:2/6 |
高等学校学習指導要領-工業(文部科学省)を参照し、適宜、プリント等補助教材を配布する。
必要に応じ、適宜、指定する。
期末レポートにより評価する。
高等学校一種免許状(工業)の免許状取得希望者とする。事前に履修希望申請を行った者に限る。