1)実験系一般に必要となる実験廃棄物の管理,危険物の処理について修得させる。2) 生命科学における基礎的な実験器具の取り扱い,原理,保守方法を,最適な実験を行うことにより修得させる。特に緩衝液の作用と調製,pHの測定,液体・固体の定量分取,分光分析法に習熟させる。3) 以上の基礎の上に立って,さまざまな実践に応用可能な基礎実験を体験させる。
実習を完了すると、より専門的な実験研究を行う際に必要になる、安全性の確保、実験準備や後処理、基本的な器具・装置の使い方などを習得しているはずである。さらに、実験ノートの記入の仕方、実験中に考えるべきこと、レポートの書き方などについても習得できるはずである。特に、物理化学、分子生物学、生物学、情報科学については、より専門的な技能を身に付けることができるはずである。
生命科学実験、物理化学、分子生物学、生物学、バイオインフォマティクス
専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
各実習の前半30分程度は、当日行う実習内容の講義を行う。実習は2,3人の学生を1グループとして共同作業となる。テキストの予習と講義内容をもとに実習を行い、不明な点はティーチングアシスタントなどの指導を仰ぐ。当日目標とする内容を達成できたら、ティーチングアシスタントに報告し、後片付けをし、データの整理を行う。レポートは当日提出の場合と後日提出の場合がある。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | オリエンテーション | レポートの書き方、実験廃棄物の処理、安全の確保、駒込ピペットとピペットマンの取り扱い |
第2回 | 基本操作1 | pHメーターの使い方 |
第3回 | 基本操作2 | 分光光度計の使い方 |
第4回 | 物理化学1 | 液体の粘性 |
第5回 | 物理化学2 | 拡散係数の測定 |
第6回 | パソコン実習1 | コンピューターリテラシー |
第7回 | パソコン実習2 | バイオインフォマティクスの基礎 |
第8回 | 基本操作3 | 分子生物学実験用溶液の調製 |
第9回 | 分子生物学1 | 大腸菌の形質転換 |
第10回 | 分子生物学2 | 大腸菌からのプラスミドDNA抽出 |
第11回 | 分子生物学3 | プラスミドDNAの電気泳動 |
第12回 | 生物学1 | 脊椎動物胚の発生の観察 |
第13回 | 生物学2 | 細胞の培養 |
第14回 | 生物学3 | ニワトリ初代培養細胞の観察 |
第15回 | 総評 | 全体のまとめと反省 |
生命科学基礎実験第一・第二 東京工業大学・生命理工学部・生命科学科 編 (毎年無料配布)
なし
実習(40%)、レポート(60%)
第1回目のオリエンテーションを受講すること。