受講生は,卒業設計および指導教員と協議して決定した研究課題に関する研究を行う。文献等の調査を通じて研究課題に関連する事項の理解を深め,研究活動や討論などを通じて問題を明確化し,解決を図る。研究を遂行するこれらの過程において,それまで学修してきた様々な科目によって身に付けた専門知識及び周辺の基礎知識等を活用して問題を解決する手法を身に付ける。また,データの取得,取得したデータの解析とその考察といった研究手法に習熟するとともに,複眼的に事物を観る力を養成するする。さらに,得られた成果をまとめて学士論文を作成し,発表・討論を行う。学士論文研究は,学生個々が特定の研究課題に取り組む研究室教育の中核をなすものであり,体系的カリキュラムに基づくコースワークと相互補完の関係にある。研究を遂行することにより,専門力の向上とともに,新たな課題・問題を発見・設定する力,未解決の問題を解決に導く力など,社会で必要とされる総合的な開発力を身につけることが期待される。
学士論文研究を履修することにより,次の能力を修得する。
1)建築学に関わる研究,創作,技術開発に必要な専門学力と理工系基礎学力
2)俯瞰的な視点から新たな方向性を見出すために必要な幅広い教養
3)研究,創作,技術開発における論理的な思考力,創造力,企画力,表現力
4)倫理観をもって未知の世界に挑戦する力
5)研究,創作,技術開発を進めるために必要な語学力,コミュニケーション能力
卒業設計,学士論文,発表,研究課題,課題解決,文献調査,論理的説明能力
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
指導教員の研究室で行い,実施計画は教員と学生が協議して決定する。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 1)卒業設計,学士論文研究の進め方に関わる指導教員のガイダンス 2)研究の方向性について討論 3)研究課題の決定 4)研究実施 5)研究課題に関する文献調査 6)研究の中間報告 7)研究成果のとりまとめ 8)学士論文の執筆 9)発表資料の作成,指導教員による発表指導 10)卒業設計,学士論文の発表会 | 指導教員の指示に従う |
指定なし
指定なし
到達目標1)~5)に応じた具体的評価内容とその評価基準を学科においてあらかじめ定め,周知する。
学士論文研究(建築学科)を履修する条件を満足していること。