2016年度 基礎集積回路 O   Basic Integrated Circuits

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開講元
情報工学科
担当教員名
杉野 暢彦 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
金1-2(S622)  
クラス
O
科目コード
ZUS.L201
単位数
2
開講年度
2016年度
開講クォーター
3-4Q
シラバス更新日
2016年4月27日
講義資料更新日
2016年1月23日
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義では,ディジタル電子回路の基本動作をトランジスタのスイッチング動作などを中心に説明し,回路的な観点から論理ゲートを理解する.また、フリップフロップの基本動作についても理解する.

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1) 論理ゲートの基本動作をトランジスタレベルの回路的な観点から理解する
2) フリップフロップの基本動作を理解する

キーワード

* トランジスタのスイッチ動作
* 論理ゲート
* フリップフロップ

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

1) 毎回の講義の前半で,前回の簡単な復習をします。
2) 各回の授業内容をよく読み,演習問題及び必要な予習・復習を行って下さい。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 回路の基礎(1) 講義の目的を理解する. 回路の基本的な性質を理解する.
第2回 回路の基礎(2) 回路の基本的な法則を理解する
第3回 回路の基礎(3) 回路の過渡応答について理解する.
第4回 半導体とトランジスタ pn接合ダイオードの動作とそれによる論理ゲート回路の動作を定性的に理解する. バイポーラトランジスタによる論理ゲート回路の動作を定性的に理解する.
第5回 論理回路の基礎 論理回路の基礎について復習し,各種論理ゲート回路について理解する.
第6回 MOSトランジスタの2値動作 nチャネルMOSFETの静特性,動作領域,簡易モデル, 論理回路向けの2値動作を理解する. MOSFETによる論理ゲート回路の動作を定性的に理解する.
第7回 nチャネルMOSFETによるNOT回路(1) nチャネルMOSFETによる抵抗負荷のNOT回路の入出力電圧伝達特性解析を理解する.
第8回 nチャネルMOSFETによるNOT回路(2) nチャネルMOSFETによるエンハンスメント負荷のNOT回路の入出力電圧伝達特性解析を理解する.
第9回 nチャネルMOSFETによるNOT回路(3) nチャネルMOSFETによるディプリーション負荷のNOT回路の入出力電圧伝達特性解析を理解する.
第10回 CMOSによるNOT回路(1) CMOS技術によるNOT回路の入出力電圧伝達特性解析を理解する.
第11回 CMOSによるNOT回路(2) CMOS技術によるNOT回路の消費電力及び時間応答を理解する.
第12回 NMOS論理回路 NMOS技術による各種論理回路の構成について理解する.
第13回 CMOS論理回路 CMOS技術による各種論理回路の構成について理解する.
第14回 フリップフロップ(1) フリップフロップの動作原理について理解する 各種フリップフロップの動作について理解する
第15回 フリップフロップ(2) フリップフロップを用いた回路において生じる問題点とその解決策について理解する

教科書

小林 隆夫,高木茂孝 『ディジタル集積回路入門』 朝倉書店,ISBN:978-4-254-22162-6

参考書、講義資料等

【講義資料】
必要に応じてOCW,OCW-i に掲載する
過去の試験問題 http://www.ec.ss.titech.ac.jp/~takagi/Bic/bic.html
【参考書】
・藤井信生著,ディジタル電子回路,昭晃堂,1987
・田丸啓吉著,パルス・ディジタル回路,昭晃堂,1989

成績評価の基準及び方法

1) 論理ゲート回路及びフリップフロップについての理解度により評価
2) 配点は,期末試験(100%)

関連する科目

  • ICT.I203 : 交流回路
  • ZUS.P201 : 論理回路理論
  • ICT.I303 : 集積回路設計

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修条件は特に設けないが,関連する科目を履修していることが望ましい。

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