2016年度 論理回路理論 O   Switching Circuit Theory

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開講元
情報工学科
担当教員名
熊澤 逸夫 
授業形態
講義 / 演習     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火5-6(W351)  金1-4(W331)  
クラス
O
科目コード
ZUS.P201
単位数
3
開講年度
2016年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2016年4月27日
講義資料更新日
2016年7月29日
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

計算機システム設計の基礎という立場から,ハードウェアの基礎(MOSトランジスタの動作と論理ゲートの構成)、論理回路の動作を理解する上で必要な基礎理論(論理代数,論理関数の諸性質,順序回路理論),及び論理回路の設計手法(組合せ回路/順序回路の簡単化,合成,分解手法)について学ぶ.

到達目標

MOSトランジスタの2値動作を理解し,論理ゲートの構成手法およびその特性,論理回路の構成手法およびその簡単化手法を修得する.

キーワード

MOSトランジスタ、論理ゲート、論理回路、論理代数、順序回路、回路の簡単化

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義と講義の内容の理解度を確認する演習を交互に行う。またアクティブラーニングの手法を取り入れて、教員と学生のインタラクティブな質疑をふんだんに盛り込んで授業を進める。演習点、質疑への参加の度合い、期末試験の成績から総合的に成績を評価する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 半導体とトランジスタ、MOSトランジスタの2値動作 半導体の基本構成であるトランジスタの動作について学ぶ
第2回 MOSトランジスタとダイオードによる論理ゲートの構成 MOSトランジスタとダイオードによる論理ゲート構成について学ぶ
第3回 CMOS論理回路の特徴(論理振幅,平均伝搬遅延時間,消費電力) CMOS論理回路の性能などの特徴について学ぶ
第4回 ブール代数(論理代数)と論理関数 論理回路の数学的基礎となるブール代数と論理関数を学ぶ
第5回 極小項表現,極大項表現,リードマラー表現 論理関数の代表的な表現手法を学ぶ。
第6回 論理関数の簡単化:カルノー図 論理回路を簡単化する手法としてカルノー図による方法を学ぶ。
第7回 論理関数の簡単化:クワインマクラスキー法 論理回路を簡単化する手法としてクワインマクラスキー法による方法を学ぶ。
第8回 前半のまとめと中間試験 前半の理解を確認して演習によって理解度を確認する。
第9回 順序回路とは(順序回路の構成) 順序回路とは何か説明する。
第10回 状態変数関数、状態遷移図による順序回路の表現と状態割当 状態遷移関数とその図示の方法を学び、状態割り当ての方法を学ぶ。
第11回 順序回路の基本要素:フリップフロップとは(遅延素子との違い) 順序回路の構成要素となりフリップフロップについて学ぶ。
第12回 フリップフロップのCMOS論理回路による実現 フリップフロップをCMOS論理関数で構成する方法を学ぶ。
第13回 順序回路によるカウンタと擬似乱数生成回路の実現 順序回路の例としてカウンタと擬似乱数生成回路を学ぶ。
第14回 フリップフロップの駆動回路の構成と簡単化 目的の順序回路を構成するためにフリップフロップを駆動する回路を構成し、それを簡単化する方法を学ぶ。
第15回 状態の等価性による順序回路の簡単化 順序回路を簡単化するために等価な状態を統合する方法を学ぶ。

教科書

論理回路,一色剛,熊澤逸夫 著,数理工学社,2011, 2100円

参考書、講義資料等

教科書)スイッチング回路理論,当麻 喜弘 著,コロナ社,1986,2100円
参考書)論理回路,高木 直史 著,オーム社,2010,2415円

成績評価の基準及び方法

演習点、質疑への参加の度合い、期末試験の成績から総合的に成績を評価する。

関連する科目

  • GRE.C101 : 情報基礎学第一
  • GRE.C102 : 情報基礎学第二
  • ZUS.L201 : 基礎集積回路
  • ICT.I216 : 計算機論理設計(情報通信)
  • ZUS.L301 : 情報実験第三

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修の条件を設けない

その他

メールで事前予約すること

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