本講義では,機能を集積化し知能化を目指した最先端の機械システムの研究事例を取り扱う.その研究手法,研究動向を説明し,今後の研究活動のための基礎知識を提供する.具体的には,精密運動システム,マイクロマシン,バイオMEMS,医療用ロボットを取り上げる.
これまで履修してきた教養科目,専門科目を基礎にした先端研究事例の内容,研究手法,動向を知り,今後自ら取り組む学業・研究の方向性を考える基礎知識として活用することが期待される.
本講義を履修することによって,取り上げた研究分野の課題を理解し,その解決手法を説明し,討論することができる.
精密,運動システム,マイクロマシン,ナノテクノロジー,バイオMEMS,手術支援ロボット,ロボットハンド
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
4名の教員が,各自の専門分野の先端研究例を説明します.毎回の授業で出席を取ります.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 精密運動システム(1)(佐藤海二) -精密機構とその制御- | 従来機構のための実用的制御系設計法と高加速・高速運動の両立を図った研究を紹介する. |
第2回 | 精密運動システム(2)(佐藤海二) -簡単化・コンパクト化- | 薄く単純な構造を特徴とする運動機構と精密メカトロニクスを用いないセルフアライメントを紹介する. |
第3回 | 手術支援ロボットシステム(只野耕太郎) -空気圧駆動の利点とその応用- | 空気圧駆動の特徴,利点を理解する |
第4回 | 手術支援ロボットシステム(只野耕太郎) -実用化へのプロセスと研究の新展開- | 手術支援ロボットの実用化への要件を理解する |
第5回 | マイクロマシンと製作技術(初澤 毅) | マイクロマシンと製作技術について理解する |
第6回 | バイオ応用によるNEMS(初澤 毅) | バイオテクノロジーを応用した ナノメカ創成技術について理解する |
第7回 | ロボットハンドから医療ロボットの研究へ(小俣 透) -ロボットハンドの技術- | 小型軽量で器用/高性能/多目的なロボットハンドの技術を理解する. |
第8回 | ロボットハンドから医療ロボットの研究へ(小俣 透) -手術ロボットとがん基礎研究の技術- | ロボットハンドの技術が医療ロボットにどのように使われるのかを理解する.さらにがん基礎研究にも工学技術が貢献できることを理解する. |
指定なし
必要に応じて,講義資料は講義中に配布する,
提出課題または講義中に小テストを実施する.
履修の条件を設けない