[講義の概要] 学士論文研究をすすめる過程において、学術論文から関連研究の動向を調査したり、関連する技術を修得することが必要不可欠である。そこでこの講義では、課題として課せられる英文の学術論文を詳細に読み、その内容をまとめて発表資料を作成し口頭発表並びに質疑/討論を行う。
[講義のねらい] この講義では、英文で書かれた最新の学術論文を詳細に読むことにより、(1) 学術論文の構成の理解、(2) テクニカルタームを含む英文の表解釈、(3) 関連する周辺情報収集法の修得、(4) 論理的思考力の養成、(5) プレゼンテーション(口頭発表)能力の修得、を目的としている。また、研究室紹介および少人数グループによる各教官との密接な対話などから、応用化学系で行われている研究を知り、研究室配属における選択指針の一助となることもあわせて目的としている。
応用化学文献講読を履修することによって、
(1) 学術論文の構成を説明できる。
(2) テクニカルタームを含む英文を解釈できる。
(3) 関連する周辺情報を収集できる。
(4) 応用化学研究に対して論理的な思考を加えることができる。
(5) 応用化学に関する簡単なプレゼンテーション(口頭発表)を行うことができる。
(6) 応用化学系の研究内容を説明できる。
学術論文、文献調査、発表資料作成、口頭発表、質疑、討論、テクニカルターム
✔ 専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
応用化学文献講読は、少人数単位のグループ編成により異なる研究室の教員(2名)の指導により実施する。はじめに指導を受ける研究室を選択するために研究室紹介を受講する。次いで、図書館利用支援グループにて文献情報収集法を学ぶ。そして研究室を決定し論文を受け取り熟読した後、3回にわたり個別指導を受ける。最後に発表資料を作成し、口頭発表並びに質疑/討論を行う。最後にまとめとして、英語論文の読み方、プレゼンテーションの仕方についての復習講義を行う。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 研究室紹介(1):有機化学系 | 有機化学系研究室の研究内容を理解する。 |
第2回 | 研究室紹介(2):無機化学系 | 無機化学系研究室の研究内容を理解する。 |
第3回 | 研究室紹介(3):物理化学系 | 物理化学系研究室の研究内容を理解する。 |
第4回 | 各研究室の研究内容総括/希望調査 | 各研究室の研究内容を理解し、文献購読を希望する研究室を選択する。 |
第5回 | 文献情報収集法:図書館利用支援グループ | 図書館利用支援グループの指導のもと、文献情報収集法を理解する。 |
第6回 | 文献講読研究室決定/文献受け取り(1) | 文献講読を行う研究室を決定する。1回目の文献購読を行う研究室を訪問し、文献(英語論文)を受けとる。 |
第7回 | 文献講読指導(1-1) | 配付された英語論文の内容について教員とディスカッションし、研究の背景や英語表現方法について学習する。 |
第8回 | 文献講読指導(1-2) | 配付された英語論文の内容について、教員の指導のもと口頭発表資料を作成する。 |
第9回 | 文献講読指導(1-3) | 作成した口頭発表資料について、教員の添削をうける。 |
第10回 | 発表(1)/文献受け取り(2) | 作成した発表資料を用いて口頭発表を行い、その内容に関する質疑・応答を行う。2回目の文献購読を行う研究室を訪問し、文献(英語論文)を受けとる。 |
第11回 | 文献講読指導(2-1) | 配付された英文論文の内容について教員とディスカッションし、研究の背景や英語表現方法について学習する。 |
第12回 | 文献講読指導(2-2) | 配付された英語論文の内容について、教員の指導のもと口頭発表資料を作成する。 |
第13回 | 文献講読指導(2-3) | 作成した口頭発表資料について、教員の添削をうける。 |
第14回 | 発表(2) | 作成した口頭発表資料を用いて発表を行い、その内容に関する質疑・応答を行う。 |
第15回 | まとめ:英語論文の読み方、プレゼンテーションの仕方についての復習 | 英語論文の読み方、プレゼンテーションの仕方について完全に理解する。 |
指定なし。
指定なし。
到達目標(1)~(6)について、研究室指導における習熟度(50%)、発表資料/発表の達成度(30%)、および質疑/討論への参加度(20%)により成績を評価する。
応用化学系基礎専門科目(200番台~300番台)を履修しているか、それと同等の知識を有すること。
授業計画は暫定的で、確定した平成31年度の授業実施計画は後で連絡する。