本講義では、化学系300番台必修科目の「有機化学第三」の理解を深めるための演習と解説を行う。また、同クォーターに開講される「有機化学総合実験」の解説、ディスカションも行う。
有機化学の学習効果を高めるためには多くの演習問題を解くことが効果的であり、「有機化学第三」と「有機化学総合実験」をしっかりと理解することを目標としている。また、有機化学に関する考察力,独創力の養成をはかる。
本講義を履修することによって次の能力を修得する.
1) 授業計画にある有機化合物の構造式、反応性、合成法などを説明できる。
2) 有機実験方法、実験レポートの内容を説明できる。
アセト酢酸エチルのアルキル化、アセト酢酸エチルから6員環化合物の合成、Benzoin縮合、還元反応における立体化学、骨格転位反応、Claisen転位、クロスカップリング反応
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
各講義の前半20分は、前の講義で課した宿題の解説に当てる。ついで授業計画にある内容を説明し、さらにその演習を行う。講義最後10分間を、演習問題の解説に当てる。有機化学総合実験のディスカッションと解説も行う。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | アセト酢酸エチルのアルキル化 | 講義内容に関する演習と宿題 |
第2回 | アセト酢酸エチルから6員環化合物の合成1 | 講義内容に関する演習と宿題 |
第3回 | アセト酢酸エチルから6員環化合物の合成2 | 講義内容に関する演習と宿題 |
第4回 | Benzoin縮合 | 講義内容に関する演習と宿題 |
第5回 | 還元反応における立体化学 | 講義内容に関する演習と宿題 |
第6回 | 骨格転位反応1 | 講義内容に関する演習と宿題 |
第7回 | 骨格転位反応2 | 講義内容に関する演習と宿題 |
第8回 | 中間試験と解説 | 中間試験、復習 |
第9回 | 有機化学総合実験の説明 | 実験の心構え、予習 |
第10回 | Claisen転位 | 講義内容に関する演習と宿題 |
第11回 | クロスカップリング反応 | 講義内容に関する演習と宿題 |
第12回 | 有機化学総合実験の解説1 | 実験レポートと関連する課題 |
第13回 | 有機化学総合実験の解説2 | 実験レポートと関連する課題 |
第14回 | 総合演習と解説 | 総合演習と復習 |
第15回 | 有機化学総合実験の解説3 | 実験レポートと関連する課題 |
特になし。
ボルハルト・ショアー現代有機化学(上)、(下)
講義時に課される課題(30%)、中間試験(35%)、および期末試験(35%)。
有機化学第一、有機化学第二、有機化学第三、有機化学演習第一、有機化学演習第二、有機化学基礎実験を履修していることが望ましい。
講義終了後、またはメールで事前予約し、教員室で質問に応じる。