2016年度 幾何学特別講義C   Advanced courses in Geometry C

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開講元
数学科
担当教員名
村山 光孝 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月3-4(H115)  
クラス
-
科目コード
ZUA.B333
単位数
1
開講年度
2016年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2016年1月11日
講義資料更新日
2016年11月25日
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義では,単体複体の整係数ホモロジー論の一般化としての一般係数のホモロジー論と,ホモロジー論の双対的概念であるコホモロジー論について解説する.まず始めに単体複体の(整係数)ホモロジー群について復習し,その後,単体複体の一般係数のホモロジー論とコホモロジー論,一般係数の特異ホモロジー論とコホモロジー論の定義,ホモロジー論とコホモロジー論の公理系,および応用について述べる.本講義は,引き続き行われる「幾何学特別講義D」に続くものである.
ホモロジー群とコホモロジー群は現代数学においては幾何学のみならず,代数学や解析学においても基本的な道具である.本講義においてはその考え方や性質の理解をねらいとする.

到達目標

本講義では次の様な数学の知識と考え方,及び計算力を身につけることを目標とする.
・以下にあげられている「キーワード」に関連する用語の定義を理解する
・ホモロジー論とコホモロジー論の主な発想や視点を把握する
・いくつかの位相空間のホモロジー群やコホモロジー群を計算できる様になる

キーワード

一般係数のホモロジー群とコホモロジー群,チェイン複体,コチェイン複体,サイクル,境界,ホモトピー,完全系列,切除同型

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

通常の講義形式

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 単体複体のホモロジー群の復習,と一般係数のホモロジー群とコホモロジー群の定義 講義中に指示する
第2回 位相空間の特異ホモロジー群とコホモロジー群の定義及び写像 講義中に指示する
第3回 圏と関手,ホモロジー論,コホモロジー論の関手性 講義中に指示する
第4回 ホモロジー論とコホモロジー論の公理系の概説 講義中に指示する
第5回 ホモトピー公理,その例 講義中に指示する
第6回 完全系列,その例 講義中に指示する
第7回 切除公理 講義中に指示する
第8回 Mayer-Vietoris完全系列 講義中に指示する

教科書

特になし

参考書、講義資料等

中岡稔著「位相幾何学 ホモロジー論」(共立出版)
その他,「位相幾何学」と名付けられた教科書

成績評価の基準及び方法

レポートや試験等をもとに評価する.詳細は講義中に指示する.

関連する科目

  • MTH.B341 : 位相幾何学
  • ZUA.B334 : 幾何学特別講義D
  • MTH.B403 : 幾何学特論C

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

単体複体の(整係数)ホモロジー群の基本事項について理解していることが望ましい.

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