計算機科学に必要となる数学的な概念,記法,論法の基礎を提供する。本講義は学生が抽象的,論理的なものの見方,考え方を身につける手助けをする.情報基礎学第一を履修していることが望ましい.
論理,数え上げ,定義,証明,木構造,アルゴリズムの概念を説明でき,それらを課題に適用するための基本的な考え方,技術を身につける.
論理,数え上げ,定義,証明,木構造,アルゴリズム
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
各回の授業内容をよく読み,課題を予習・復習で行って下さい.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 命題論理 | 教科書5.1~5.3章を講義前に精読 |
第2回 | 述語論理 | 教科書5.4章を講義前に精読 |
第3回 | 数え上げ | 教科書6章を講義前に精読 |
第4回 | 非構成的証明と数学的帰納法 | 教科書7.1,7.2章を講義前に精読 |
第5回 | 再帰と記号列 | 教科書7.3,7.4章を講義前に精読 |
第6回 | 木構造とアルゴリズム | 教科書8章を講義前に精読 |
第7回 | 演習 | 学習内容を自己点検して,演習により総合的な理解度を高め,到達度を自己評価する |
情報基礎数学,佐藤泰介,高橋篤司,伊東利哉,上野修一著,オーム社,2014,ISBN 978-4-274-21610-7
計算機科学入門(A Basis for Theoretical Computer Science),M.Arbib, A.Kfoury, R.Moll 著,甘利俊一,金谷健一,嶋田晋 訳,サイエンス社,1984
コンピュータサイエンスのための離散数学,守屋悦朗著,サイエンス社,1992
論理,数え上げ,定義,証明,木構造,アルゴリズムの概念の理解度と,それらをそれらを課題に適用するための基本的な力について,
授業参加度および期末テストで評価する (授業参加度は,授業内に実施する演習などにより算出する).
履修条件は特に設けないが,情報基礎学第一を履修していることが望ましい.