工学リテラシーI-IVは工学院の新入生が2年次以降に積極的に専門教育を受けられるように,高校までの一般教育と200番台以降の専門教育との橋渡しの役目をねらいとするとともに,工学的センスや問題解決の姿勢などを身に付けることをねらいとする.
工学リテラシーI-IVを1年間通じて受講することで工学院に関連する以下の7テーマの実験実習を経験することができる.
【ものを加工する(機械工作)】
【ものを熱で動かす(ぽんぽん蒸気船)】
【ものの形を創る(CAD演習)】
【ものを制御する(制御システムの設計)】
【マイコン搭載ワイヤレス電気自動車】
【通信・計算機システムと知的情報処理】
【技術をマネジメントする(管理技術)】
本講義を履修することにより,以下の知識と能力を習得する.
【マイコン搭載ワイヤレス電気自動車】
1)プログラミングを用いてマイコン(Arduino)の制御ができる.
2)電気回路を製作し,ワイヤレス通信で制御ができる.
3)電気電子系の根幹となる電力,デバイス,材料,回路,通信についての基礎知識を習得できる.
【マイコン搭載ワイヤレス電気自動車】
マイコンプログラミング,電子工作,ワイヤレス通信,インターネット配信ビデオ講義(MOOC)
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
【マイコン搭載ワイヤレス電気自動車】
本講義は,ワイヤレス電気自動車に必要となる電子工作およびマイコンのプログラミングを各講義で行い,完成したマイコン搭載ワイヤレス電気自動車を用いてレースを行う。また,インターネット配信ビデオ講義を受講し,電気電子系の基礎知識を学ぶとともにクイズに解答する.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 概要説明および電子パーツの基礎,ArduinoのIDEダウンロード | 使用する電子パーツの機能を理解する. |
第2回 | マイコンプログラミングの基礎 | Arduino IDE(統合開発環境)を用いてLEDの点灯プログラムを書くことができる.MOOC Week 1を受講する. |
第3回 | オシロを使おう、車体を作ろう | オシロスコープで波形を観測し、車体を製作する。MOOC Week 2を受講する. |
第4回 | BLEブルートゥースを使おう | 車体に部品を取り付け,ワイヤレスで自動車を走らせることができる.MOOC Week 3を受講する. |
第5回 | 調整して操作性を向上する。MOOC Week 4を受講する. | 調整して操作性を向上する。MOOC Week 4を受講する. |
第6回 | EV レース | EV レース |
第7回 | 自動車の分解,レポート作成 | 自動車の分解,レポート作成 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
なし
講義資料をOCW-iに掲載する。
自動車製作のチェックポイント通過(70%)、レース(10%),インターネット配信ビデオのクイズへの解答(10%)およびレポート(10%)の結果を総合的に評価する.
工学院の1年次学生であること(再履修は不可).工学リテラシーI-IVを1年間通じて受講することを強く推奨する