2020年度 宇宙地球科学特論A   Advanced Earth and Space Sciences A

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開講元
地球惑星科学コース
担当教員名
中本 泰史 
授業形態
講義    (Zoom)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火3-4(石実1-103, Ishikawadai Bldg. 2, (Laboratory Bldg.)103 room)  金3-4(石実1-103, Ishikawadai Bldg. 2, (Laboratory Bldg.)103 room)  
クラス
-
科目コード
EPS.A410
単位数
2
開講年度
2020年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2020年9月18日
講義資料更新日
-
使用言語
英語
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講義の概要とねらい

太陽系内に存在する惑星や小惑星といった天体や,太陽系外惑星系の惑星たちの起源や進化は,興味深い研究テーマである。そうした問題に対して行われている最先端の研究を理解するべく,それらの基礎としての惑星科学や惑星形成論の概要を紹介する。
はじめに太陽系を例として惑星系の姿を概観したのち,それらの起源や進化についての標準モデルを紹介する。そして,そのモデルを構成する各過程の基礎的考え方を述べる。最後に,惑星形成論の現在の問題点や将来の研究の方向性についても触れる。

到達目標

【到達目標】
惑星科学および惑星形成過程について基礎的な内容を理解すること,惑星形成の流れを理解すること。

【テーマ】
太陽系および太陽系外の惑星系の形成過程全般を扱う。特に,惑星形成理論モデルの基礎を主に紹介する。

キーワード

惑星系形成,惑星科学,天文学,宇宙物理学

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義
英語を基本とし,適宜日本語を併用して講義を進める。レポート課題をいくつか課す。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 導入:惑星系とは 講義全体の概要を説明したのち,惑星系についての導入を行う。
第2回 星形成 恒星の形成過程を述べる。
第3回 原始惑星系円盤の形成 惑星系形成の場となる原始惑星系円盤の形成過程について述べる。
第4回 原始惑星系円盤の力学的進化 1 原始惑星系円盤の力学過程を述べる。
第5回 原始惑星系円盤の力学的進化 2 原始惑星系円盤の力学過程を述べる。
第6回 固体微粒子の進化 1 固体微粒子について紹介した後,その進化,微惑星形成などについて述べる。
第7回 固体微粒子の進化 2 固体微粒子について紹介した後,その進化,微惑星形成などについて述べる。
第8回 小惑星,彗星,隕石 太陽系内の小天体である小惑星,彗星,隕石について述べる。はやぶさ2とリュウグウ,イトカワ,彗星の性質,ほか。
第9回 同位体異常の起源 1 太陽系内物質に見られる同位体異常の起源を議論する。
第10回 同位体異常の起源 2 太陽系内物質に見られる同位体異常の起源を議論する。
第11回 コンドリュール形成 1 コンドリュールの形成過程を,微惑星形成と結びつけつつ,議論する。
第12回 コンドリュール形成 2 コンドリュールの形成過程を,微惑星形成と結びつけつつ,議論する。
第13回 惑星系形成 1 惑星系の形成過程を議論する。
第14回 惑星系形成 2 地球科学,惑星科学,総合化

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

特になし

参考書、講義資料等

●「新・太陽系」,井田茂・中本泰史著,ソフトバンククリエイティブ社,
●「惑星形成の物理」,井田茂・中本泰史著,共立出版,
●「系外惑星」,井田茂,東大出版会,
● Planetary Sciences, I. de Pater and J. Lissauer,
● Astrophysics of Planet Formation, P. Armitage

成績評価の基準及び方法

レポートに基づいて評価する。

関連する科目

  • EPS.A411 : 宇宙惑星物理学B
  • EPS.A412 : 宇宙惑星物理学C
  • EPS.A413 : 宇宙惑星物理学D

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

なし

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