2017年度 地球化学D   Geochemistry D

文字サイズ 

アップデートお知らせメールへ登録 お気に入り講義リストに追加
開講元
地球惑星科学コース
担当教員名
横山 哲也  羽場 麻希子  野津 憲治 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火3-4(石川台, 2号館, 実験棟1-103)  金3-4(石川台, 2号館, 実験棟1-103)  
クラス
-
科目コード
EPS.A425
単位数
2
開講年度
2017年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2017年3月17日
講義資料更新日
2017年12月2日
使用言語
日本語
アクセスランキング
media

講義の概要とねらい

隕石は46億年前に太陽系が誕生した時からほとんどその成分を変化させていない、いわば初期太陽系の化石である。このような地球外物質を化学分析することでどのような情報が得られるのか。本講義では微量元素濃度や放射性起源同位体、安定同位体といった地球化学的トレーサーの地球外物質への応用を学び、初期太陽系でどのような事象がいつ起こったのか、理解することを目標とする。対象となる物質は隕石の他、宇宙塵やアポロ計画・はやぶさミッションにより人類が入手したサンプルリターン試料などである。講義の前半はテキストを参考に、基礎事項を講義する。後半はグループ発表形式で、最新の論文を紹介し、議論を行う。

到達目標

【到達目標】 本講義の到達目標は、隕石やサンプルリターン試料など、地球外試料を用いた地球化学について、幅広い知識を得ることである。地球外物質を精密化学分析することで得られるデータから、太陽系の初期にどのようなタイミングでどのような事象が生じたのかを理解し、地球を含む惑星の起源を理解する。
【テーマ】 本講義は地球化学的トレーサーの地球外物質への応用を中心に講義する。特に着目するのは微量元素濃度、放射性起源同位体、および安定同位体であり、対象物は隕石、宇宙塵、サンプルリターン試料などである。各々のトレーサーを軸に講義を展開し、基本原理から最新の研究成果まで幅広く取り扱う。

キーワード

初期太陽系 同位体 隕石 化学分析 惑星 年代学

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

各回の授業内容をよく読み、配付資料や参考書を用いて予習・復習を行うこと。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 太陽系の起源 太陽系の起源を理解する
第2回 プレソーラー粒子 プレソーラー粒子を理解する
第3回 隕石の分類 隕石の分類を理解する
第4回 CAI・コンドリュール CAI・コンドリュールを理解する
第5回 太陽系物質の年代 太陽系物質の年代を理解する
第6回 惑星物質 惑星物質を理解する
第7回 太陽系内微粒子 太陽系内微粒子を理解する
第8回 グループ発表1(太陽系形成論) 太陽系形成論を理解する
第9回 グループ発表2(先太陽系) 先太陽系を理解する
第10回 グループ発表3(隕石学) 隕石学を理解する
第11回 グループ発表4(コンドライトの構成要素) コンドライトの構成要素を理解する
第12回 グループ発表5(初期太陽系年代学) 初期太陽系年代学を理解する
第13回 グループ発表6(月・火星) 月・火星を理解する
第14回 グループ発表7(宇宙塵・彗星) 宇宙塵・彗星を理解する
第15回 総合討論 総合討論を行う

教科書

Treatise on Geochemistry (Second Edition)  Vol.1 『Meteorites and Cosmochemical Processes』 Elsevier
Treatise on Geochemistry (Second Edition)  Vol.2 『Planets, Asteriods, Comets and The Solar System』 Elsevier

参考書、講義資料等

講義中に資料を配付する。

成績評価の基準及び方法

地球外試料の地球化学的応用に関し、どの程度の理解があるか、講義中の議論(30%)、およびグループ発表(70%)に基づいて成績を評価する。

関連する科目

  • EPS.A422 : 地球化学A
  • EPS.A423 : 地球化学B
  • EPS.A424 : 地球化学C

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修の条件を設けない

このページのトップへ