2017年度 宇宙惑星物理学B   Astrophysics and Planetary Physics B

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開講元
地球惑星科学コース
担当教員名
野村 英子  奥住 聡 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月5-6  木5-6  
クラス
-
科目コード
EPS.A411
単位数
2
開講年度
2017年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2017年3月17日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

惑星は原始惑星系円盤内のダストとガスから形成される。円盤内のダスト合体成長と赤道面への沈殿およびガス散逸過程は、惑星の形成とその軌道進化に重要な影響を及ぼす。一方で円盤内のガスと固体物質の化学進化の理解は太陽系/系外惑星系天体の物質起源の理解に繋がる。本講義では、これらの物理・化学素過程と関連する最近の光赤外線・電波観測に関して講義する。

到達目標

惑星系形成および太陽系内/系外惑星系天体の物質進化にかかわる物理・化学過程の知識の習得を目標とする。具体的には、分子雲の収縮による星・星周円盤の形成から円盤内のダスト進化とガス散逸、円盤内ガスと固体物質の化学進化、太陽系内天体の化学組成との関連、さらに系外惑星系天体の物理・化学構造について学ぶ。また、関連する最近の光赤外線・電波観測に関する知識を身につけることを目標とする。

キーワード

星・惑星系形成

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義形式

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 原始惑星系円盤の中でのダストの運動 1: 沈殿と落下 ダストの沈殿と中心星への落下を理解する
第2回 原始惑星系円盤の中でのダストの運動 2: 乱流の影響 乱流中でのダストの拡散と衝突を理解する
第3回 ダスト粒子の衝突合体 表面力によるダストの付着合体を理解する
第4回 微惑星の形成 合体成長および重力不安定を通じた微惑星の形成を理解する
第5回 微惑星の運動 ヒル座標系のもとで微惑星の運動を理解する
第6回 原始惑星の形成 暴走成長と寡占成長を理解する
第7回 ペブル集積 ガス円盤中の微惑星へのダストの集積を理解する
第8回 原始惑星系円盤の密度・温度構造:ダスト温度 原始惑星系円盤の密度・温度構造:ダスト温度
第9回 原始惑星系円盤からのダスト放射 原始惑星系円盤からのダスト放射
第10回 原始惑星系円盤の密度・温度構造:ガス温度 原始惑星系円盤の密度・温度構造:ガス温度
第11回 原始惑星系円盤の化学進化 原始惑星系円盤の化学進化
第12回 原始惑星系円盤からの分子輝線 原始惑星系円盤からの分子輝線
第13回 原始惑星系円盤ガスの光蒸発とガス散逸 原始惑星系円盤ガスの光蒸発とガス散逸
第14回 太陽系内天体の化学組成 太陽系内天体の化学組成
第15回 系外惑星系大気の物理・化学構造 系外惑星系大気の物理・化学構造

教科書

特に指定しない

参考書、講義資料等

授業中に随時配布する

成績評価の基準及び方法

レポートに基づき星・惑星系の形成・進化にかかわる物理・化学過程と太陽系内/系外惑星系天体の物質進化との関連に関する理解度を評価し、その評価点により成績をつける。

関連する科目

  • 特になし

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

基礎的な物理学に関する知識

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