2023年度 惑星科学序論   Introduction to Earth and Planetary Sciences

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開講元
地球惑星科学系
担当教員名
中本 泰史 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火7-8(石川台2号館Ishikawadai Bldg. 2 318)  金7-8(石川台2号館Ishikawadai Bldg. 2 318)  
クラス
-
科目コード
EPS.A202
単位数
2
開講年度
2023年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2023年3月20日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

われわれの太陽系の構造と特徴,惑星や恒星の基本的構造,太陽系外の惑星,惑星系の形成過程などを概観する。また,地球惑星科学系の他の授業科目との関連についても触れる。

到達目標

【到達目標】 惑星科学の本格的な学習・研究を前に,惑星科学の分野で必要となる基礎的な事項や考え方を理解すること。

【テーマ】 初学者を対象とし,題材としては,惑星科学や天文学の基礎的な事項から始める。
その後,天体力学,構成内部構造,惑星形成論など,惑星科学の最先端の研究テーマを意識しつつ,最先端テーマの近くにありながら,初学者が比較的易しい物理・数学で理解できる内容を紹介する。これにより,こうした分野の考え方に触れ,ものの見方を理解してもらうことを目指す。

キーワード

惑星科学,天文学,宇宙物理学

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義。
授業計画に記す各回の内容は,講義の進行状況に応じて順番を入れ替えるなどすることがある。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 はじめに:惑星とは何か 惑星について理解する。
第2回 惑星の運動 (1):2体問題 2体問題について理解する。
第3回 惑星の運動 (2):ケプラー運動と多体系 ケプラー運動および多体系について理解する。
第4回 天体の内部構造 (1): 静水圧平衡 天体の内部構造を考える基礎として,静水圧平衡を理解する。
第5回 天体の内部構造 (2):太陽と固体惑星 太陽と固体惑星の内部構造を考える。
第6回 天体の内部構造 (3):太陽の安定性 太陽の安定性を考え,核融合反応による元素の起源についても理解する。
第7回 太陽系の年代 放射年代測定法の原理を理解し,太陽系の年代を知る。
第8回 太陽系小天体 (1) 小惑星と彗星について,基本的な性質を理解する。
第9回 太陽系小天体 (2) 隕石母天体内部の溶融有無について考える。
第10回 太陽系形成 (1):星と原始惑星系円盤の形成 太陽系・惑星系の形成に関し,特に,星と原始惑星系円盤の形成について理解する。
第11回 惑星系の形成 (2):ダストから微惑星へ ダストから微惑星形成にいたる過程について理解する。
第12回 惑星系の形成 (3):惑星系の誕生 惑星系が誕生する過程を理解する。

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

特になし

参考書、講義資料等

・「人類の住む宇宙」岡村定矩ほか編,日本評論社
・「太陽系と惑星」渡部潤一・井田茂・佐々木晶編,日本評論社
・「新・太陽系」井田茂・中本泰史著,ソフトバンククリエイティブ社
・「惑星形成の物理」井田茂・中本泰史著,共立出版

成績評価の基準及び方法

数回課すレポートに基づいて評価する。

関連する科目

  • EPS.B203 : 力学(地惑)
  • EPS.B212 : 電磁気学(地惑)
  • EPS.B202 : 熱力学(地惑)
  • LAS.A101 : 宇宙地球科学A
  • LAS.A102 : 宇宙地球科学B
  • LAS.A110 : 宇宙地球科学基礎ラボ(地球物理)
  • LAS.A111 : 宇宙地球科学基礎ラボ(地球物質)
  • LAS.A112 : 宇宙地球科学基礎ラボ(天文宇宙)
  • EPS.A333 : 惑星天文学

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

なし

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