地質学・岩石学の履修には座学で得た知識を実際に自身で確認・応用する事が求められる。岩石は地球の歴史解明において重要な資源であるが、岩石を理解できて初めて、そこから引き出せる情報が明らかになってくる。各回の始めに地質学に必要な岩石学の初歩的事項の概説を行い、その後実際に偏光顕微鏡を用いて観察・確認してもらう。各岩石が持つ特徴と構成鉱物を理解し、履修者が岩石鑑定を出来るようになる事に重点を置く。
【到達目標】 この実習を通して、地質学・岩石学の初歩的な事項を学ぶ。関連する岩石学についても基礎を築き、地球惑星科学科の他講義の理解促進も目標とする。
【テーマ】 岩石や鉱物が地球・惑星の進化に関する物理・化学情報の宝庫であることを理解する事に重きを置く。またこの実験を通して「見て考える」という研究活動における基礎を学ぶ事をテーマとしている。
偏光顕微鏡、火成岩、堆積岩、変成岩、鉱物
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
各講義の説明、顕微鏡観察とスケッチ、補足説明。各回の授業内容をよく読み、配付資料や参考書を用いて予習・復習を行うこと。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 深成岩の観察 | 深成岩を構成する鉱物の特徴を理解する |
第2回 | 火山岩の観察 | 火山岩を構成する鉱物の特徴を理解する |
第3回 | 堆積岩の観察 | 火山岩を構成する鉱物の特徴を理解する |
第4回 | 変成岩の観察 | 変成岩を構成する鉱物の特徴を理解する |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ本学学修規程で定められた時間を目安に行う。
集中講義前にメール配布
黒田吉益、諏訪兼位著『偏光顕微鏡と岩石鉱物』共立出版、W.S.マッケンジー、A.E.アダムス著『カラーでみる岩石記載学入門』MANSON Publishing、都城秋穂、久城育夫著『岩石学Ⅰ』共立全書
顕微鏡観察に基づく鉱物観察の理解度を評価する。
成績はレポートと講義中の取り組み姿勢による。
地球科学序論、地球史概論を履修していることが好ましい
石川(akr[at]eps.sci.titech.ac.jp)
特に設けない