2020年度 物理数学I(講義)   Mathematical Methods in Physics I(Lecture)

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開講元
物理学系
担当教員名
古賀 昌久 
授業形態
講義    (Zoom)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月1-2(H135)  木1-2(H135)  
クラス
-
科目コード
PHY.M204
単位数
2
開講年度
2020年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2020年9月18日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義では、理工学に幅広い応用範囲を持つ複素関数論とフーリエ級数を扱う。

この講義のねらいは二つある。一つは、複素数を変数とする複素関数の微分・積分について理解することである。
ふたつめは、フーリエ解析の基礎を理解することである。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1) 複素関数に対する正則性などの基礎的な概念について説明できる。
2) 複素関数に対する微分・積分を理解し、留数定理を応用した実関数の積分を求めることができる。
3) 正則関数を利用した等角写像の概念を説明でき、二次元ラプラス方程式の境界値問題を解くことができる。
4) 解析接続の概念について説明できる。
5) 周期関数に対するフーリエ展開の概念について説明でき、展開係数について求めることができる。

キーワード

複素関数、正則性、コーシーの積分定理、留数定理、等角写像、解析接続、フーリエ展開

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

各回の学習目標をよく読み,予習・復習で行って下さい。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 複素数 複素数の演算ができる
第2回 正則関数 正則関数の性質を理解する
第3回 初等関数 初等関数の性質を理解する
第4回 複素積分 1 複素平面における線積分を理解する
第5回 複素積分 2 コーシーの積分定理を理解する
第6回 べき級数 複素関数に対するテーラー展開、ローラン展開ができる
第7回 留数定理 留数定理を理解する
第8回 複素積分の応用1 留数定理を応用した実関数の積分を計算できる
第9回 複素積分の応用2 留数定理を応用した実関数の積分を計算できる
第10回 等角写像 等角写像について理解する
第11回 等角写像の応用 二次元ラプラス方程式を解くことができる
第12回 解析接続 一致の定理、解析接続について理解する
第13回 リーマン面 リーマン面について理解する
第14回 フーリエ級数とフーリエ変換 フーリエ級数展開とフーリエ変換ができる

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

物理数学I (古賀昌久著) 丸善出版

参考書、講義資料等

特に指定しない

成績評価の基準及び方法

期末試験等により総合的に評価する。

関連する科目

  • PHY.M211 : 物理数学II
  • PHY.M330 : 物理数学III

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし。

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