地球惑星科学上重要な自然現象を野外で実習、体験する。研究所、観測所などの見学も行う。事前に講義とグループ学習によって巡検地域の地質学的な重要性を理解する。その後、第4クォーターの春休みを利用して約1週間の海外巡検を行い、地層、褶曲、断層、火山等の野外観察を行う。また、現地の大学・研究所を訪問し、外国の研究者から直接講義を受けるなどの交流をはかり、国際的感覚を養う。
地球惑星科学を学ぶ学生にとって地球科学的現象を理解するためには、国内のみならず、外国に赴いて直接現地でそれらを観察することが重要である。「地惑巡検」では、教員の引率のもと、グローバルスケールの地球科学現象を観察できる場所で、直接自然と触れあい、地球の鼓動を体感する巡検を実施する。事前に巡検先での観測対象について学習し、その知識を大自然の中で実際に活かして自分の中で組み立てる。これらの学習を通して、自然現象を科学的にアプローチして理解する流れを体感しつつ、身につける。
地球惑星科学、野外地質学
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
授業中に指示する
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 地惑巡検ガイダンス、参加希望調査 | 北米大陸の地質等 |
第2回 | 地惑巡検案内書作成1:巡検エリアの地質に関する文献の調査・輪読 | 発散型プレート境界等 |
第3回 | 地惑巡検案内書作成2:外国人研究者による英語での巡検エリアに関する講習会 | 隕石衝突イベント等 |
第4回 | 地惑巡検案内書作成3:グループに分かれて巡検案内書の作成 | 後期原生代等 |
第5回 | 事前発表会 | 各グループによる発表、質疑応答 |
第6回 | 海外巡検実施(以下、2014年度アメリカ巡検ルート) | 海外巡検実施 |
第7回 | ①グランドキャニオン見学:コロラド台地−大陸の地質に関する学習 | グランドキャニオンの地質 |
第8回 | ②メテオクレーター見学:隕石衝突に関する学習 | アリゾナ隕石孔の見学 |
第9回 | ③マリノア期氷礫岩の見学:全球凍結イベントの学習 | 氷河性堆積物の観察 |
第10回 | ④デスバレー+サンアンドレアス断層の見学:大陸の分裂 | 地塁・地溝 |
第11回 | ⑤NASAジェット推進研究所見学;惑星探査の現状を学ぶ | 海外研究所の見学と交流 |
事前学習期間中に下記参考書、参考資料を元に学生が主体となって作成する。
"An introduction to the geology of death valley" Death valley natural history association, "Grand Canyon Geology" Oxford University Press, "The Meteor Crater Story" Meteor Crater Enterprises, inc.など
巡検案内書の作成、事前発表会でのプレゼンテーション、巡検後レポートにより成績評価をおこなう。
とくになし