光化学の基礎知識があることを前提にして、より高度な光反応化学を修得することを目指す。特に金属錯体の光化学、光反応および光触媒特性を中心に講義する。
金属錯体の光化学、光反応、光触媒特性に関する高度な知識を身につける
光化学、光反応、光触媒、金属錯体
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
プリントと白板を使って授業を進める。授業中の質問は大歓迎である。履修者には、頻繁に質問をする。予習は必要ないが、復習は必須である
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 光化学の基礎 | 光化学に関する基礎知識の復習 |
第2回 | 光物理過程 | 分子の色、電子遷移、発光現象、励起状態の寿命 |
第3回 | 金属錯体の励起状態と光反応1 | MC遷移、LC遷移、CT遷移、光配位子交換、原子の引き抜き、 |
第4回 | 金属錯体の励起状態と光反応2 | エネルギー移動、電子移動 |
第5回 | 金属錯体光触媒1 | 消光過程、電子移動、レドックス光増感反応 |
第6回 | 金属錯体光触媒2 | 原子移動、ヒドリド移動 |
第7回 | 最新の光機能性分子 | アップコンバージョン、熱活性化遅延蛍光 |
第8回 | 試験 | 基礎知識を問う |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね30分を目安に行うこと。
プリントを配布する
佐々木陽一、石谷 治:金属錯体の光化学、三共出版
試験だけで評価する。
光化学に関する基本的な知識を持っていることが必要である。CHM.B332もしくはENR.H420、いずれかの授業の単位を修得した後に受講することを強く勧める。