2019年度 知的情報資源の活用と特許   Utilization of Intelligent Information Resources and Patents

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開講元
電気電子コース
担当教員名
吉井 一男 
授業形態
講義
曜日・時限(講義室)
木7-8(G221)  
クラス
-
科目コード
EEE.G401
単位数
1
開講年度
2019年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2019年4月3日
講義資料更新日
2019年3月28日
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義では、まず、企業の研究開発活動における特許の位置づけおよび影響力を説明し、特許出願から特許登録に至る一連の流れを解説する。次に、発明とは技術的アイデアと種々の要素の新たな組み合わせであることを説明し、特許要件が産業上の利用性、新規性、進歩性であることを解説する。また、職務発明、外国特許について説明した上で、さらに特許出願の際に必要となる明細書、発明提案書の書き方のポイントを解説し、少なくとも実社会において「知財で輝く」人材になることを目指す。
2014年ノーベル物理学賞に輝いた中村修二氏の発明(特許第2628404号)は、赤崎・天野両氏の発明をベースとしつつ、それ自体で、青色LEDをノーベル賞に直結させ、且つ旧勤務先(N社)をグローバルに急成長させた「パイオニア発明」である。すなわち、特許(patent)は、合法的且つ強力な市場独占手段であり、企業の栄枯盛衰さえ左右する。本講義では、少なくとも実社会において「知財で輝く」人材(発明者/知財部員/弁理士)となるために、「直ぐに役立つ」基本的なポイントを、(法律的説明は最小限とし)豊富な「身近な実例」とともに解説する。また、青色LEDノーベル賞(中村氏)の事例から、重要発明を見抜く発明者の「眼力」についても学ぶことをねらいとする。

到達目標

 本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1)技術マネジメント(MOT=Management of Technology)の重要な一態様が、「特許」(patent)であることを説明できる。
2)特許の対象が「発明」(技術的コンセプト)であることを説明できる。
3)理系研究者ならば、(Prepared Mindさえあれば)「発明者」になれることを説明できる。
4)有用な「知財で輝く」人材(発明者または知財部員)への第一歩を踏み出すことができる。

キーワード

知的財産権、特許権、発明、特許要件、職務発明、新規性、進歩性、外国特許、特許出願

学生が身につける力

国際的教養力 コミュニケーション力 専門力 課題設定力 実践力または解決力
- - -

授業の進め方

毎回の講義の後半に、簡単な「発明的アイデア」に関するグループ討議を適宜行い、実際の「発明」ないし「発明提案書」に関する理解を深めてもらいます。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 MOT、商品寿命(プロダクト・ライフサイクル)の概要と、特許の影響力 企業の研究・開発活動における、特許の位置づけ、および影響力を説明できるようになること。
第2回 国内法令における「知的財産権」、「特許権」の位置付け 財産権の基本法たる民法と、知的財産権、特許権の位置づけを説明できるようになること。
第3回 特許制度の概要、出願-出願公開-実体審査-特許登録の流れ 特許出願から、特許登録に至る一連の流れを説明できるようになること。
第4回 発明-技術的アイデア、新たな要素の組合せ 無形の技術的アイデアである「発明」とは、種々の要素の「新たな組合せ」であることを理解し、どういったものが発明になるかを示せるようになること。
第5回 主要な特許要件-産業上の利用性、新規性、進歩性 特許要件である産業上の利用性、新規性、進歩性がどのようなものかを説明できるようになること。
第6回 「職務発明」、および外国特許の概要 研究者として必須の「職務発明」、外国特許制度の概要が説明できるようになること。
第7回 特許出願-明細書、発明提案書の書き方のポイント 特許出願に必要な「明細書」、「発明提案書」のポイントを説明できるようになること。

教科書

講師作成のテキスト・資料・pptを使用する。

参考書、講義資料等

廣瀬隆行『企業人・大学人のための知的財産権入門―特許法を中心に 第2版』 東京化学同人, ISBN-13: 978-4807907564

成績評価の基準及び方法

プチ発明の考案とその特許可能性の調査および発表(50点)、知的財産権に関する最終レポート(50点)により評価する。

関連する科目

  • ENR.J409 : 研究者向け特許論文等知財の基礎

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし

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