2017年度 エネルギー化学材料特論第二   Advanced Chemical Materials for Energy Issues II

文字サイズ 

アップデートお知らせメールへ登録 お気に入り講義リストに追加
開講元
エネルギーコース
担当教員名
和田 雄二  斎藤 礼子  鈴木 榮一 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
水1-2(S421)  
クラス
-
科目コード
ENR.H502
単位数
1
開講年度
2017年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2017年4月12日
講義資料更新日
2017年7月18日
使用言語
英語
アクセスランキング
media

講義の概要とねらい

本講義では、分子、ナノ物質、バルク物質を化学的、物理的相互作用をもって組み合わせ、システム化することによって発現する物性を効率的に利用する機能発現系について理解することを狙う。
具体的には、光をエネルギー生産や物質製造に用いる際に遭遇する特異的現象の解析や生産性の向上について、その原理ならびに応用展開を論じる。さらに,リチウムイオン電池の機能における高分子材料の特性を論じる。光触媒、色素増感太陽電池を中心に、その動作機構と触媒の形成する特殊反応場がもたらすエネルギー変換の効果的手法を解説する。あわせて,電池内での高分子材料による機能発現への影響を解説する。この科目は学生のエネルギー材料の理解と材料開発する能力を手助けする。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1) 分子、ナノ物質、バルクなどを構成エレメントとし化学的手法によって構成されるシステムの発現する機能として、電子機能、光機能、磁気機能等、を理解説明できる。
2) これらのシステムを広範に見渡し、材料開発の課題と開発方策を策定できる。

キーワード

光触媒、色素増感剤、太陽電池、リチウムイオン電池、二次電池、エネルギー変換材料、バインダー、分離膜

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義の後半で,その日の教授内容に関する演習問題に取り組んでもらいます。
各回の授業内容をよく読み,課題を予習・復習で行って下さい。
毎回の授業で出席を取ります。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 イントロダクション エネルギー問題と化学 エネルギー問題を認識し,化学的手法による対処法について論じる能力
第2回 光触媒序論  半導体,錯体を用いた代表的な光触媒系について説明する
第3回 化学的手法により構成される太陽電池(色素増感太陽電池、他)  色素増感太陽電池,有機薄膜太陽電池の構造と動作機構について説明する
第4回 リチウムイオン電池の高分子バインダー材料 リチウムイオン電池におけるバインダーに求められる特性と問題点を説明する
第5回 分離膜,高分子電解液 二次電池の分離膜、高分子電解液の特性と開発を説明する
第6回 高効率な物質変換に向けた触媒材料 触媒の活性を決定する因子について説明する
第7回 高選択性を示す物質変換に向けた触媒材料 触媒の選択性を決定する因子について説明する
第8回 エネルギー変換に関る化学材料のまとめと試験 エネルギー変換材料についてまとめ、試験する

教科書

指定なし

参考書、講義資料等

それぞれの教員が授業内容に応じて、授業中で紹介する。

成績評価の基準及び方法

1) エネルギーナノ材料の実際の応用の理解度について評価
2) 配点は,期末試験(80%),演習(20%)
3) 到達目標の1)を各60点,2)を各40点で評価
4) 全出席および全実験履修が原則である。
5) 遅刻を繰り返した場合は不合格とすることがある。

関連する科目

  • ENR.H501 : エネルギー化学材料特論第一
  • ENR.H407 : エネルギー・環境問題を指向する固体化学特論第一
  • ENR.H408 : エネルギー・環境問題を指向する固体化学特論第二
  • ENR.H503 : エネルギー高分子設計特論

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修条件は特に設けないが,関連する科目(エネルギー化学材料特論第一)を履修していることが望ましい。

このページのトップへ