2023年度 有機化学第一   Organic Chemistry I

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開講元
化学系
担当教員名
後藤 敬  小野 公輔 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火1-2(M-101(H116))  金1-2(M-101(H116))  
クラス
-
科目コード
CHM.D201
単位数
2
開講年度
2023年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2023年3月20日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

【概要】現代の化学を理解し、研究する上で基盤となる有機化学の基礎知識を解説する。有機化合物の結合、構造、立体化学、反応性を支配する因子、酸塩基の概念、反応機構論などについて概説するとともに、具体的な化合物群についての学習を通じて理解を深化させる。
【ねらい】有機化学の基礎的概念を修得させる。具体的化合物群として、アルカン、シクロアルカン、ハロゲン化アルキル,アルコール,エーテル、アルケン、アルキンの構造,性質,反応の学習を通じて、有機分子の立体構造を理解し、有機電子論に基づく反応機構の考え方を修得させる。

到達目標

【到達目標】有機化学の基礎知識の習得し、有機化合物の一般的性質、反応の考え方、基本的な反応性を理解する。有機分子の立体構造および反応機構を適切に記述する力を身につける。
【テーマ】有機分子を構成する結合と立体構造、アルカン、シクロアルカン、ハロゲン化アルキル,アルコール,エーテル、アルケン、アルキンの構造,性質,反応について理解する。

キーワード

有機化合物の結合、立体化学、反応性を支配する因子、酸塩基の概念、反応機構論

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義を中心に進める。理解を深めるために、授業中または課題として演習を行う。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 有機化合物、有機化学とは 有機化合物の定義および歴史について理解する
第2回 有機化合物の構造、電子構造、ルイス構造、形式電荷、共鳴 有機化合物の電子構造および共鳴について理解する
第3回 カチオン、アニオン、ラジカル、原子構造、混成軌道、分子軌道 カチオン、アニオン、ラジカル種および混成軌道について理解する
第4回 官能基、酸と塩基 官能基の種類、酸と塩基について理解する
第5回 有機化合物の反応機構 有機化合物の主な反応機構について理解する
第6回 アルカン、立体配置と立体配座、シクロアルカン アルカンおよびシクロアルカンの構造について理解する
第7回 アルカンの反応 アルカンの反応について理解する
第8回 立体異性(光学活性、キラリティ、RS法、エナンチオとジアステレオ) 立体異性について理解する
第9回 ハロゲン化アルキルと有機金属化合物(カルボカチオンとカルバニオン) ハロゲン化アルキルおよび有機金属化合物の反応について理解する
第10回 求核置換反応(塩基性と求核置換性、溶媒効果、 立体効果) 求核置換反応について理解する
第11回 脱離反応 脱離反応について理解する
第12回 アルコールとエーテル及びそれらの反応 アルコール、エーテルの反応について理解する
第13回 アルケンの構造と反応 アルケンの構造および反応について理解する
第14回 アルキンとニトリル アルキンとニトリルの反応について理解する

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

クライン「有機化学 上」(東京化学同人)

参考書、講義資料等

ボルハルト・ショアー「現代有機化学 上」(化学同人)
T2SCHOLAで講義資料を提供することがある.

成績評価の基準及び方法

有機化学の基礎的な概念を理解できているか、また有機分子の構造および反応機構を適切に記述できるかについて評価する。講義全般に関し、その理解度を期末試験、演習およびレポートにより総合的に評価する。期末試験は、対面式を予定。ただし、状況によってはオンライン形式あるいはレポートに変更する可能性もある。

関連する科目

  • CHM.D202 : 有機化学第二
  • CHM.D301 : 有機化学第三
  • CHM.D203 : 有機化学演習第一

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特に指定しない

その他

事前に当該内容の範囲を教科書で十分に予習しておくこと。

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