2021年度 有機構造化学   Structural Organic Chemistry

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開講元
化学系
担当教員名
鷹谷 絢  豊田 真司 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月5-6(H111)  木5-6(H111)  
クラス
-
科目コード
CHM.D332
単位数
2
開講年度
2021年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2021年3月19日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

【概要】 本講義では,有機化合物の構造決定に用いられる各種分析方法の原理を理解し,有機低分子の各種スペクトル解析による構造決定ができるようになるように教育します。さらに,有機化合物の安定構造や反応性を支配する立体電子効果などの考え方を学び,有機化合物の振る舞いについての感覚が身につくように教育します。
【ねらい】 1H NMR, 13C NMR, 二次元NMR、質量分析などの機器分析、有機化合物の構造、立体電子効果に関して学び、有機化合物の構造を有機化学的に説明し、さらに人に伝わるように描けるようになることを目的とします。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を修得する.
1)有機化合物の1H NMR, 13C NMR、二次元NMRスペクトルを解析することができる。
2)有機化合物の質量スペクトル,赤外吸収スペクトル、紫外可視吸収スペクトルを解析することができる。
3)スペクトルデータを総合的に解析して構造決定ができる.
4)有機化合物の構造と反応性を,立体電子効果などの考え方に基づき理解することができる。

キーワード

NMR、質量分析、赤外吸収スペクトル、紫外可視吸収スペクトル、立体化学、立体電子効果、高周期典型元素化合物

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

各講義のはじめの10-15分は、前の講義で課した宿題の解説に当てる。つづいて、授業計画にある内容を説明し、いくつかの演習問題を課す。最後の10分程度で、演習問題の解き方を解説をする。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 質量分析法:原理、装置 講義内容に関する演習と宿題
第2回 質量分析法:スペクトルの読み方 講義内容に関する演習と宿題
第3回 赤外吸収スペクトル、可視紫外吸収スペクトル 講義内容に関する演習と宿題
第4回 立体電子効果とは何か?実例と電子論的基礎 講義内容に関する演習と宿題
第5回 核磁気共鳴:原理 1H NMRの解析(化学シフト) 講義内容に関する演習と宿題
第6回 有機化合物の立体配座に対する効果 I 講義内容に関する演習と宿題
第7回 核磁気共鳴:1H NMRの解析(スピン結合) 講義内容に関する演習と宿題
第8回 有機化合物の立体配座に対する効果 II 講義内容に関する演習と宿題
第9回 核磁気共鳴:13C NMRの解析 講義内容に関する演習と宿題
第10回 有機化合物の反応性に対する効果 I 講義内容に関する演習と宿題
第11回 核磁気共鳴:二次元NMR  講義内容に関する演習と宿題
第12回 有機化合物の反応性に対する効果 II 講義内容に関する演習と宿題
第13回 核磁気共鳴:NMRによる構造決定 講義内容に関する演習と宿題
第14回 高周期典型元素化合物の構造と反応性 講義内容に関する演習と宿題

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

資料を配布予定。

参考書、講義資料等

有機化合物のスペクトルによる同定法 第8版(東京化学同人)、有機化学のためのスペクトル解析法(化学同人)、立体電子効果(化学同人)
講義資料はOCW-iで提供する

成績評価の基準及び方法

演習問題のレポートや小テスト(20%)、および期末試験(80%)。
期末試験は対面実施する.ただし,新型コロナウイルス感染拡大状況等により,期末試験の実施方法は変更の可能性がある。

関連する科目

  • CHM.D201 : 有機化学第一
  • CHM.D202 : 有機化学第二
  • CHM.D301 : 有機化学第三
  • CHM.D205 : 有機化学基礎実験
  • CHM.D305 : 有機化学総合実験

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

有機化学第一、有機化学第二、有機化学第三を履修していることが望ましい。

オフィスアワー

講義終了後、またはメールで事前予約し、教員室などで質問に応じる。

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