標的有機化合物の合成を計画するための基礎的方法論を解説する。各種の選択性に留意しながら現代の有機合成の課題についても述べる。
これまでに修得した有機化学反応を総復習するとともに、その応用法を学ぶ。
I 有機化学全般に関する知識をもとに有機化合物を合成するための方法論について理解することができる。
II 合成デザイン,有機金属化合物の反応性等についての理解が深まる。
有機化学
合成有機化学
天然物合成
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
毎回の授業で簡単な演習を行います。
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 有機合成と有機化学の歴史:複雑な有機化合物の合成例の概観 | 授業内容について復習するための課題を課すことがある |
第2回 | 逆合成解析の基礎 I:潜在極性の考え方 | 授業内容について復習するための課題を課すことがある |
第3回 | 逆合成解析の基礎 II:シントンについて | 授業内容について復習するための課題を課すことがある |
第4回 | 多重結合化合物の合成 I:Wittig反応、脱離反応 | 授業内容について復習するための課題を課すことがある |
第5回 | 多重結合化合物の合成 II:その他の方法論 | 授業内容について復習するための課題を課すことがある |
第6回 | 多環式化合物の合成 I:環化反応 | 授業内容について復習するための課題を課すことがある |
第7回 | 多環式化合物の合成 II:アヌレーション | 授業内容について復習するための課題を課すことがある |
第8回 | 光学活性化合物の合成 I:キラルシントンの利用 | 授業内容について復習するための課題を課すことがある |
第9回 | 光学活性化合物の合成 II:不斉反応 | 授業内容について復習するための課題を課すことがある |
第10回 | アルカロイドの合成 I:基本的アプローチ | 授業内容について復習するための課題を課すことがある |
第11回 | アルカロイドの合成 II:多環骨格の形成方法 | 授業内容について復習するための課題を課すことがある |
第12回 | プロスタグランジンの合成 I:Coreyラクトン | 授業内容について復習するための課題を課すことがある |
第13回 | プロスタグランジンの合成 II:その他の方法論 | 授業内容について復習するための課題を課すことがある |
第14回 | 総合演習 :基礎および応用問題 | 授業内容について復習するための課題を課すことがある |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
鈴木啓介著,天然有機化合物の合成戦略(岩波書店)
参考書等
太田博道,鈴木啓介著,化学新シリーズ「有機合成化学」(裳華房)
C.Lウィリス,M.ウィリス著,富岡清訳「有機合成の戦略- 逆合成のノウハウ」(化学同人)
期末試験(およそ85%)、レポート(およそ15%)および出席等により総合的に評価する。
有機化学に関する基礎的知識を有すること