2018年度 物理学特別講義発展第十八   Advanced Special Lectures in Physics XVIII

文字サイズ 

アップデートお知らせメールへ登録 お気に入り講義リストに追加
開講元
物理学コース
担当教員名
戸塚 圭介 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
集中講義等 (大岡山地区)  
クラス
-
科目コード
PHY.P647
単位数
1
開講年度
2018年度
開講クォーター
1-2Q
シラバス更新日
2018年5月23日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
アクセスランキング
media

講義の概要とねらい

「低次元量子磁性体、冷却原子系におけるトポロジカル秩序」
講師:戸塚圭介氏(京都大学・基礎物理学研究所・准教授)

1980年代に量子ホール効果の発見に触発されて、対称性の破れに基づく伝統的な枠組みでは捉えられない「トポロジカル相」の概念が提唱された。ここ十数年、トポロジカル絶縁体・超伝導体の発見、トポロジカル相を示すさまざまな模型の発見、物質開拓、量子情報との交流などにより、トポロジカルな物質相の研究は大きく進展している。本講義では、量子磁性体、冷却原子などを題材に、主として強相関効果により発現するトポロジカルな物質相について、スピン液体や量子情報との接点などの最近の話題も織り交ぜつつ基礎から解説する。

到達目標

博士課程学生に対し、担当講師が設定する高い水準まで十分に内容を理解すること。
担当講師が設定する発展的課題を解決する。

キーワード

量子スピン、トポロジカル秩序、エンタングルメント

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

集中講義形式で日本語で行う。
6月6日(水)10:00-12:00、13:30-15:30、16:00-18:00 @本館3階H135講義室
6月7日(木)10:00-12:00、13:30-15:30、16:00-18:00 @本館3階H135講義室
6月8日(金)10:00-12:00、13:30-15:30、16:00-18:00 @本館3階H135講義室

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 イントロダクション 担当講師が講義中に指示する。
第2回 量子磁性
第3回 トポロジカル秩序
第4回 量子エンタングルメントとトポロジカル秩序
第5回 量子多体系の波動関数としてのテンソル・ネットワーク
第6回 短距離エンタングルメントと symmetry-protected topological (SPT) 相
第7回 冷却原子系におけるSPT相
第8回 スピン液体
第9回 最近の話題から

教科書

特になし。

参考書、講義資料等

・A. Auerbach, "Interacting Electrons and Quantum Magnetism”, (Springer 1994)
・X-G. Wen, “Quantum Field Theory of Many-Body Systems” (Oxford 2004)
・E. Fradkin, “Field Theories of Condensed Matter Physics” (Cambridge 2013)
その他、参考文献も含め、適宜講義中に指示する。

成績評価の基準及び方法

授業中の質問、および講義内容に関連したレポートによる。

関連する科目

  • PHY.C341 : 物性物理学I
  • PHY.C342 : 物性物理学II
  • PHY.Q438 : 多体系の量子力学
  • PHY.C439 : 磁性体の物理

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし。

このページのトップへ