量子凝縮現象-超伝導研究の今-
量子凝縮現象の代表として超伝導に注目し,その基本的理解に続き,極度に高度化が進んだ現代の超伝導研究について概観するカタログ的な講義を行う。また,その過程で,超伝導以外の量子凝縮現象(電荷密度波など)についても触れたい。
量子凝縮現象,特に超伝導現象の基本的性質を物理的に理解できるようになること。また,さまざまな進んだ超伝導状態について俯瞰し,学会発表をフォローできるようになること。
量子凝縮,超伝導,非従来超伝導
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
(12/20) 1日目午前(10:40-12:20):第1回,1日目午後(14:20-16:00):第2・3回
(12/21) 2日目午前(10:40-12:20):第4回,2日目午後(14:20-16:00):第5・6回
(12/24) 3日目午前(10:40-12:20):第7回,3日目午後(14:20-16:00):第8・9回
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 超伝導現象・超伝導物質 | 講義を聞き、理解すること |
第2回 | 超伝導の理解(1): ロンドン理論,GL理論,ゲージ対称性の破れ等 | 講義を聞き、理解すること |
第3回 | 超伝導の理解(2): BCS理論,低次元系,BKT機構等 | 講義を聞き、理解すること |
第4回 | 非従来超伝導概観(1) :非フォノン機構,ギャップの分類学等,カイラル超伝導等 | 講義を聞き、理解すること |
第5回 | 非従来超伝導概観(2) : 空間反転対称性が破れた系での超伝導,トポロジカル超伝導,バルク-エッジ対応等 | 講義を聞き、理解すること |
第6回 | 重い電子系,銅酸化物超伝導体(1): 近藤効果,量子臨界点とゆらぎ等 | 講義を聞き、理解すること |
第7回 | 銅酸化物超伝導体(2): 鉄系超伝導体 その他特徴的な超伝導物質 | 講義を聞き、理解すること |
第8回 | 磁束量子の物理(1): ボルテックス,平衡状態の相図,動的挿図,CDWのスライディング,摩擦の物理等 | 講義を聞き、理解すること |
第9回 | 磁束量子の物理(2): フラックス・フロー,超伝導揺らぎ,超伝導-絶縁体転移等 | 講義を聞き、理解すること |
第10回 | 超伝導の応用: 線材,SFQ,qubit等 | 講義を聞き、理解すること |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
講義資料を配布し,それを説明する。
講義中に随時紹介する。
レポート提出による。
特になし