「トポロジカル相の物理」
講師:笠真生氏(シカゴ大学)
本講義では、局所的な秩序変数で特徴付けることのできない、トポロジカル相と呼ばれる一連の物質相を採り上げる。整数および分数量子ホール系等がその典型例であり、後者は特にトポロジカル秩序を持ち、エニオンと呼ばれるエキゾチックな励起により特徴付けられる。また、より最近に発見された系としては、トポロジカル絶縁体が挙げられ、これは、対称性に保護されたトポロジカル相 (Symmetry-protected topological phase) の例である。本講義では、これらのトポロジカル相の物理の基礎について議論する。
修士課程学生に対し、担当講師が設定する水準まで十分に内容を理解すること。
担当講師が設定する課題を解決する。
トポロジカル相、量子異常
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
集中講義形式で英語で行う。
6月26日(水)10:00-11:30、13:30-15:00、15:30-17:00
6月28日(金)10:00-11:30、13:30-15:00、15:30-17:00
7月 1日(月)10:00-11:30、13:30-15:00、15:30-17:00
西講義棟1(旧西5号館)・W531講義室(レクチャーシアター)
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | イントロダクション、量子ホール効果 | 担当講師が講義中に指示する。 |
第2回 | トポロジカル不変量と場の理論 | |
第3回 | エッジ状態、バルク・境界対応、量子異常 | |
第4回 | 分数量子ホール効果、Z2ゲージ理論 | |
第5回 | チャーンサイモンズ理論 | |
第6回 | トポロジカル秩序の基礎 | |
第7回 | トポロジカル絶縁体、SSH模型、ハルデン相 | |
第8回 | SPT相におけるバルク境界対応と量子異常 | |
第9回 | トポロジカル相における欠陥とゲージ化 |
特になし。
X-G. Wen, “Quantum Field Theory of Many-Body Systems” (Oxford 2004)
E. Fradkin, “Field Theories of Condensed Matter Physics” (Cambridge 2013)
授業中の質問、および講義内容に関連したレポートによる。
特になし。