2023年度 物性物理学II   Condensed Matter Physics II

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開講元
物理学系
担当教員名
村上 修一  古賀 昌久 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火1-2(M-B107(H104))  金1-2(M-B107(H104))  
クラス
-
科目コード
PHY.C342
単位数
2
開講年度
2023年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2023年5月22日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義では、物性物理学の発展的な内容について扱う。相互作用する電子系を扱う基本的手法について解説した後、磁性について説明する。さらに、超伝導現象に関する実験事実を概観した後、超伝導のBCS理論について説明する。そして、スピン流の物理学とトポロジカル絶縁体について説明する。本講義を履修することで、固体結晶で起こる多様で興味深い物理現象を理解し、それがいかに実験結果と対応するか理解できる。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を習得する。
1) 磁性・超伝導など、物質中における相互作用する電子系が示す物性が説明できる。
2) スピン流とトポロジカル絶縁体について説明できる。

キーワード

磁性、超伝導、スピン流、トポロジカル絶縁体

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義によって内容を解説する。なお第3,4,5,6回はオンデマンド型の授業となる予定で、詳細は講義中に説明する。また、適宜T2SCHOLAやgoogle forms等を用いて、学修状況の確認や質問への回答を行う。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 ベリー曲率の基礎 ゲージ場とベリー曲率の基礎について理解する
第2回 量子ホール効果I ホール伝導率の量子化とカイラルエッジ状態について理解する
第3回 量子ホール効果II 磁場中の電子とランダウ準位について理解する
第4回 スピン流の物理 スピン流の物理とスピンホール効果について理解する
第5回 トポロジカル絶縁体I 時間反転対称性、スピン軌道相互作用について 理解する
第6回 トポロジカル絶縁体II 量子スピンホール効果とヘリカルエッジ状態について理解する
第7回 トポロジカル半金属 トポロジカル半金属について理解する
第8回 電⼦間相互作⽤とハートレー近似 電⼦間相互作⽤の効果について理解する
第9回 ハートレーフォック近似と交換相互作⽤ 電⼦間相互作⽤の取り扱いについて理解する
第10回 ⾦属強磁性 ⾦属強磁性のメカニズムについて理解する
第11回 局在磁気モーメントと反強磁性 磁性について理解する
第12回 超伝導現象 超伝導の性質について理解する
第13回 クーパー対 クーパー対について理解する
第14回 BCSモデル BCSモデルを導出する

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

指定しない

参考書、講義資料等

必要に応じて講義内で指定する

成績評価の基準及び方法

レポートによる

関連する科目

  • PHY.C340 : 基礎固体物理学
  • PHY.C341 : 物性物理学I

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

基礎的な固体物理学の知識を前提として講義を行う。そのため「基礎固体物理学」が履修済みであることが望ましい。

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