2021年度 物性物理学II   Condensed Matter Physics II

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開講元
物理学系
担当教員名
齋藤 晋  村上 修一 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火1-2(H104)  金1-2(H104)  
クラス
-
科目コード
PHY.C342
単位数
2
開講年度
2021年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2021年4月12日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義では、物性物理学の発展的な内容について扱う。相互作用する電子系を扱う基本的手法について解説した後、磁性について説明する。さらに、超伝導現象に関する実験事実を概観した後、超伝導のBCS理論について説明する。そして、スピン流の物理学とトポロジカル絶縁体について説明する。本講義を履修することで、固体結晶で起こる多様で興味深い物理現象を理解し、それがいかに実験結果と対応するか理解できる。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を習得する。
1) 磁性・超伝導など、物質中における相互作用する電子系が示す物性が説明できる。
2) スピン流とトポロジカル絶縁体について説明できる。

キーワード

磁性、超伝導、スピン流、トポロジカル絶縁体

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

各回の学習目標をよく読み,予習・復習で行って下さい。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 電⼦間相互作⽤とハートレー近似 電⼦間相互作⽤の効果について理解する
第2回 ハートレーフォック近似と交換相互作⽤ 電⼦間相互作⽤の取り扱いについて理解する
第3回 ⾦属強磁性 ⾦属強磁性のメカニズムについて理解する
第4回 局在磁気モーメントと反強磁性 磁性について理解する
第5回 超伝導現象 超伝導の性質について理解する
第6回 クーパー対 クーパー対について理解する
第7回 BCSモデル BCSモデルを導出する
第8回 ベリー曲率の基礎 ゲージ場とベリー曲率の基礎について理解する
第9回 量子ホール効果I ホール伝導率の量子化とカイラルエッジ状態について理解する
第10回 量子ホール効果II 磁場中の電子とランダウ準位について理解する
第11回 スピン流の物理 スピン流の物理とスピンホール効果について理解する
第12回 トポロジカル絶縁体I 時間反転対称性、スピン軌道相互作用について 理解する
第13回 トポロジカル絶縁体II 量子スピンホール効果とヘリカルエッジ状態について理解する
第14回 トポロジカル半金属 トポロジカル半金属について理解する

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

担当教員が指定するもの

参考書、講義資料等

担当教員が指定するもの

成績評価の基準及び方法

レポート等による

関連する科目

  • PHY.C340 : 基礎固体物理学
  • PHY.C341 : 物性物理学I

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

基礎的な固体物理学の知識を前提として講義を行う。そのため「基礎固体物理学」が履修済みであることが望ましい。

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