自然科学である物理学の研究では,自然を観察することは基本的で重要なことである。本講義では,物理学の様々な領域の研究の基礎をなす主要な観測技術を学ぶ.
本講義では,各自が自然界を観測するための装置を組み上げ,実際にそれを用いて自然界からの信号,あるいは,自然界に刺激を与え,その応答を観測する.これらを通して,観測技術を身に着けるだけでなく,講義で勉強した物理学が,机上の空論ではなく,実体のあるものであることを実感してほしい.
本講義を履修することにより,次の能力を習得する.
1. 基礎的物理実験技術
2. 実験計画を立案し,データを収集,解析・考察し,結果に基づき実験報告書を作製する能力
実験,光,真空,電子回路,放射線計測
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
初めにガイダンスを行う.物理学実験AとBを通して光,真空・原子・分子,エレクトロニクス,放射線計測の4テーマについて各6回ずつ実験を行い,終了後各自実験レポートを提出する.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 以下の2つのテーマについてそれぞれ6日ずつ実験を行う。 各テーマはさらにいくつかのサブテーマに分かれている。毎週2日、午後に行う 。 1. 真空・原子・分子 高真空測定 コンダクタンスの測定 気体の分留 2.放射線計測 霧箱 シンチレーション検出器 半導体検出器 | 真空の作成方法を説明せよ. 放射線の検出方法を説明せよ. |
物理学系発行のテキストを使用する。他に必要に応じて参考書を用いることもある.
特に指定しない.
実験(説明会を含む)への出席、ディスカッションおよびレポートの評価により行う
物理学系課程の2年生第3Qまでの講義、演習、および基礎物理学実験を履修していることが望ましい。物理学系専修では物理学実験Aと物理学実験Bは双方を連続するクォータで履修することを想定している(AおよびBへの組分けはガイダンス後に決定する)。
説明会に出席しないで履修を希望する場合は必ず担当教員と相談すること.