2016年度 代数学特論E   Advanced topics in Algebra E

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開講元
数学コース
担当教員名
水本 信一郎 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月5-6(H116)  
クラス
-
科目コード
MTH.A501
単位数
1
開講年度
2016年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2016年12月14日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 本講義では一変数正則保型形式について基礎的事項を説明する。まず学部程度の基礎知識を前提として、リーマン・ゼータ関数の基礎的性質を証明し、保型L関数の理論への導入とする。次に一変数正則保型形式を定義して、いくつかの実例を通して具体的な扱いに親しめるようにする。本講義は、引き続き行われる 「代数学特論 F」 に続くものである。
 保型形式は現代の整数論の基礎であり,群の表現論,数論幾何,理論物理などの様々の分野と関係する重要な数学的対象である。

到達目標

特に重要な概念は以下の通りである:
リーマン・ゼータ関数(オイラー積、解析接続、特殊値)、楕円保型形式、フーリエ係数、アイゼンシュタイン級数。
これらの概念に習熟し,自ら実例を計算する力を身につけることを目標とする。

キーワード

保型形式,モジュラー群, ゼータ関数

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

通常の講義形式による。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 乗法的関数 講義中に指示する
第2回 リーマン・ゼータ関数
第3回 リーマン・ゼータ関数の解析接続,特殊値
第4回 モジュラー群
第5回 楕円保型形式
第6回 楕円保型形式の例(1) アイゼンシュタイン級数
第7回 楕円保型形式の例(2) ラマヌジャンのデルタ関数
第8回 アイゼンシュタイン級数のフーリエ展開

教科書

使用しない

参考書、講義資料等

T. M. Apostol: Modular Functions and Dirichlet Series in Number Theory (Springer)

成績評価の基準及び方法

上記レポートの解答状況による。詳細は講義中に指示する。

関連する科目

  • MTH.A502 : 代数学特論F
  • MTH.C301 : 複素解析第一
  • MTH.C302 : 複素解析第二
  • MTH.A201 : 代数学概論第一
  • MTH.A202 : 代数学概論第二

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

学部程度の代数,複素関数論

その他

2016年度に大学院に入学した学生は、この科目を教職科目として使うことはできません。
本年度の履修登録に当たっては十分に注意をして下さい。

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