本講義では,第1四半期行われた「基礎工業数学第一a」に引き続いて,複素関数論の基本事項について解説する.まず,複素線積分について復習した後,コーシーの積分定理、コーシーの積分定理について解説する.続いて,複素関数の孤立特異点の分類を経て,有理型関数のローラン展開について解説する.最後に,留定理およびそれを用いた定積分の計算法について解説する.
複素関数論は、理学・工学を学ぶ際に不可欠な数学的基礎である.本講義では、そのような複素関数論の基礎的理論と使用方法を最短の労力で理解できるよう解説する.
・コーシーの積分定理を理解すること.
・複素関数の孤立特異点の分類ができること.
・基本的な複素関数のローラン展開が求められること.
・留数定理を定積分の計算に応用できること.
コーシーの積分定理、孤立特異点、ローラン展開、有理型関数、留数定理
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
通常の講義形式による講義を演習を交えて行う。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | コーシーの積分定理 | 講義中に指示する。 |
第2回 | コーシーの積分公式 | 講義中に指示する。 |
第3回 | 冪級数展開とその応用 | 講義中に指示する。 |
第4回 | 孤立特異点 | 講義中に指示する。 |
第5回 | ローラン展開 | 講義中に指示する。 |
第6回 | 有理型関数と留数定理 | 講義中に指示する。 |
第7回 | 留数を用いた定積分の計算 | 講義中に指示する。 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
「15週で学ぶ複素関数論」 志賀弘典著 数学書房 (2008)
特になし
小テスト,レポート,期末試験などの結果を総合的に判断する.詳細は講義中に指示する.
この科目は「履修前提条件付き授業科目」で,「履修前提科目」は「基礎工業数学第一a」である。「基礎工業数学第一a」の単位を修得しなければ,この科目の単位は卒業に必要な単位として取り扱わない。
「微分積分学第一・演習」,「微分積分学第二」,「微分積分学演習第二」を履修済みである事が望ましい。
特に、偏微分、定積分、重積分を正しく理解していることが望ましい。