本講義では線形代数学におけるベクトル空間や線形写像の概念と例を学習する。理解の定着のために、講義中に演習問題を提示する。本講義は、直前に行われる「線形空間論第一」に続くものである。
線形代数学の行列による具体的な扱いを既知として、双対空間、双線形形式、商空間、テンソル積などの抽象論を扱う。これは他の進んだ数学の分野を学ぶための基礎的手法を身に着けるための実際的な演習という面も兼ねており、重要である。
双対空間、双線形形式、商空間、テンソル積などの重要概念を理解し、使いこなせる様になる事。
双対空間、双線形形式、商空間、テンソル積
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
通常の講義形式による講義に問題演習形式を組み込んで行う
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 双対空間 (1) | 講義中に指示する |
第2回 | 双対空間 (2) | 講義中に指示する |
第3回 | 双線形形式 | 講義中に指示する |
第4回 | 対称双線形形式、エルミート形式 | 講義中に指示する |
第5回 | 商空間 | 講義中に指示する |
第6回 | 双線形写像とテンソル積 | 講義中に指示する |
第7回 | 線形写像のテンソル積 | 講義中に指示する |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
特に無し
斎藤毅『線形代数の世界』(東京大学出版会)
小テストの回答状況と定期試験を総合して成績をつける。詳細は講義中に指示する。
線形空間論第一を履修していることを前提とする。