この講義では、リーダーシップを発揮して社会課題の解決に取り組む人々から学ぶイベントを、学生が企画する。さらに、講演者と参加者の効果的な対話から、社会課題に取り組む実践について学ぶ。
リーダーシップは個人と状況によって様々な形で現れる。リーダーシップを発揮しようとする人達は、他の人の実践を自分自身の実践に照応させ、反映することを繰り返し、独自の知見を得ていく。このような過程の一つとして、リーダーとして活躍する人の話を聞き、質問と応答からその人の世界観や問題意識にふれる機会がある。リーダーシップ教育院ではそのような機会として Global Leadership Cafe、 Leadership Symposium などのイベントを開催している。
授業の参加者は、社会学や人類学、UX (User Experience) デザインなど様々な分野で用いられるインタビュー手法も参照しながら、人々の話をどのように効果的に聞き、知見を得られるか考える。実習として、前半で聞き方や質問の練習を行い、後半には、現在の社会状況や課題をふまえて、社会課題の認知を促進するイベントの企画、準備、司会を行う。
(1)様々な背景をもつ人々の話を聞き、自分自身の問題意識や視野を広げることができる。そのための聞き方を意識し、必要な準備をすることができる。
(2)様々な形で行われる「人の話を聞く」行為について、目的によって必要な準備や場作りの要点を知った上で、ファシリテーションやモデレーションを行うことができる。
リーダーシップ、インタビュー、ファシリテーション、イベント企画、イベント実行
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
5回の授業を教室で行い、別途、学期中にリーダーシップ教育院の指定するイベントで司会またはパネルディスカッションの企画・ファシリテーションを行う。大岡山とすずかけ台の教室をつないで授業を行う。各キャンパスにTAを配置し、双方のコミュニケーションが円滑に行われていることを確認する。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 4/14, オリエンテーション・「聞く」ことについて、インタビュー練習 (1) | 「誰かの話を聞く」ことから生まれた書籍や記事を読む |
第2回 | 4/21, インタビュー練習 (2), Fireside chat とは | 招待講演者について分担して調査する |
第3回 | 4/28, イベント準備 各自が調べてきた招待講演者の背景や仕事について発表する | |
第4回 | 5/9, イベント準備 前回の内容をふまえて、学生同士で模擬インタビューを行う。 | 司会を担当するセッションについてモデレーターガイドを作成する |
第5回 | (Dates TBD) 実習:講演会のファシリテーション Fireside chat の実例として、各界のリーダーを招いて行う講演会(Global leadership cafe)の司会をする。 | Global Leadership Cafe の司会または参加 |
第6回 | (Dates TBD) フォーラムのファシリテーションと振り返り 学生どうしが自分の問題意識について話題提供して議論する、”Open forum” の運営方法について考える。 | 少なくとも2回、Open forum の司会または参加する |
第7回 | (Date TBD) まとめと振り返り | 最終レポート |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
指定なし
指定なし
1. 毎回の授業参加への取り組み (50%)
2. 少なくとも1回の司会実践 (30%)
3. 最終レポート (20%)
なし