本科目は、リーダーシップ教育課程を履修する学生が、自らの専門分野以外の様々な領域に興味を持ち、幅広い教養を身に付け、分野を越えた俯瞰的な視点を獲得することができることを最終目的とする科目である。本科目では、教員と受講学生との対話を通して、いわゆるリベラルアーツ教育の本質と役割について多角的に検討し、各受講者が、継続的にリベラルアーツを学び続けるための基盤を築き、指針を構築する。
毎年ToTALにはリベラルアーツ研究教育院から、専門は多岐にわたるを持つ6名の教員が出向しており、本科目はそれらの教員によって企画・運営され、6人の専門の世界のエッセンスを知り、受講生に教養を深めてもらうためのきっかけ作りを行う。ねらいは、リベラルアーツの多様な分野を展望し、世界を広げ、幅広い教養を身につけることである。また、特任教員が全体コーディネートを務め、教員と受講生、受講生同士の対話など、学び合いと交流を促進する。
本講義を履修することによって以下の能力を修得する。
1)自らの専門分野/領域を越えて、幅広い学術分野、知的領域に継続的に関心を持ち続ける態度を形成する。
2)リベラルアーツに関連する知的基盤を拡張し続ける能力を獲得する。
3)科学技術に関する幅広く、超領域的な視点を確立する態度を持つ。
4)自らの専門領域を多次元的な思考枠組みで検討する態度を発展させる能力を持つ。
リベラルアーツ、広い視野、超領域的視点
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
ILAと兼担でToTALに在籍する教員がそれぞれ1回ずつ授業を担当する予定である。それぞれの回の流れとしては、担当教員が自分の専門とする学問分野についてレクチャーを行い、その後ディスカッションをするという形で行う。(ただし、チェスの元日本チャンピオンの渡辺は、専門分野ではなくチェスをテーマとして取り上げ、自分の研究者としてのキャリアにとって、そして教養とは何かを考えるにあたって、チェスというものがいかに重要な意味を持ってきたかを話す予定である。)各回の講義には必ず出席し、授業後にレポートを提出すること。また、もし講義に参加出来ない場合は、必ず事前に連絡すること。なお、それぞれの回の担当教員は変更になる場合がある。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 10月5日 全体オリエンテーション:木山ロリンダ(リーダーシップ教育院副教育院長・臨床心理学)教養とは何か・顔合わせのグループワーク | 復習と次回の予習 |
第2回 | 10月12日 リベラルアーツレクチャー①:永岑光恵:ストレス心理学についてのレクチャー+講義を深める小グループでの対話と全体での質疑応答 | 復習と次回の予習 |
第3回 | 10月19日 リベラルアーツレクチャー②:榎原実香:言語学についてのレクチャー+講義を深める小グループでの対話と全体での質疑応答 | 復習と次回の予習 |
第4回 | 10月26日 リベラルアーツレクチャー③:渡辺暁:ラテンアメリカ地域研究とスペイン語学についてのレクチャー+講義を深める小グループでの対話と全体での質疑応答 | 復習と次回の予習 |
第5回 | 11月2日 リベラルアーツレクチャー④:渡辺 暁(チェスというゲームと「アカデミア」について)+講義を深める小グループでの対話と全体での質疑応答 | 復習と次回の予習 |
第6回 | 11月9日 リベラルアーツレクチャー⑤:渡辺暁:メキシコからアメリカ合衆国への移民についてのレクチャー+講義を深める小グループでの対話と全体での質疑応答 | 復習と次回の予習 |
第7回 | 11月16日 リベラルアーツレクチャー⑥:渡辺 暁 渡辺が第4回・第5回・ 第6回で扱ったトピックについての補足と、総まとめの小グループでの対話 | 総復習 最終レポート制作 |
特になし。その都度必要な資料は配布する。
その都度、指定する。
1) 授業への参加:70%
授業に毎回参加し、単に出席するだけでなく、講義を聞いてのグループワークや全体での質疑に加わり、また課題もきちんと提出してください。
2) 最終レポート:30%
この授業を通して自分自身が勉強になった、刺激を受けた、ということをテーマにして、自由に論じてください。
特になし