2022年度 修士リーダーシップ・グループワーク特論 F   Master’s Essential Course of Group Work for Leadership F

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開講元
リーダーシップ教育課程
担当教員名
山田 圭介  嘉村 賢州  松崎 由理 
授業形態
演習    (ブレンド型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
集中講義等   
クラス
F
科目コード
TAL.A501
単位数
1
開講年度
2022年度
開講クォーター
3-4Q
シラバス更新日
2022年8月22日
講義資料更新日
-
使用言語
英語
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講義の概要とねらい

本科目では、異なる専門性をもったチームの中で、自らが果たすべき役割を理解した上で、自らビジョンを提示し、他者とビジョンを共有して、自らの専門能力と他者の能力を活用しつつ、コミュニティやステークホルダーとの間で合意を形成し、それを形にすることができる能力の基礎を養う。そのために、学生同士のグループワークを通して、自身にとってのリーダーシップとは何かを考え、新しい価値を生み出すための思考法を学ぶ。

到達目標

(1) 異なる専門性をもったチームにおいて効果的なコミュニケーション方法を学び、チームワークを発揮させるために自らが何を学ぶ必要があるか知る。
(2) 専門分野を超えたつながりを構築する基盤となる、論理的な説明能力、効果的なプレゼンテーション力を高める。
(3) 自らの発想を起点に、新たな価値を具現化するための企画、構想、実践に必要な能力を向上させる。
(4) 自らリーダーシップをとることにより、何を目指すのか、動機の明確化と長期的なゴール設定を行う。

キーワード

リーダーシップ・フォロワーシップ、合意形成、課題設定、仮説検証

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

個人の課題設定、発想法、論理性、プロトタイピングなど、リーダーシップを発揮するために有用な概念や手法を学ぶワークショップを随時開催する。受講者は、興味のあるワークショップを選択して受講すること。取り上げるテーマは、学生の志向や社会情勢にあわせ、毎年異なる構成となる。ワークショップの実施計画は、授業オリエンテーションで発表する。受講者は、学期を通しての受講計画を教員に提出し、許可を得ること。

本講義はブレンド型(対面を主として、ライブ型のオンライン授業を数回実施)で実施する。海外から講師を迎える場合など(授業全体の半分以下)に、オンラインでのライブ型を採用することがあるが、対面でのワークショップ授業を主とする。オンライン講義の場合、グループワークの各チームを教員・TAが回って適宜フィードバックを行うほか、チャットやSlackなどの外部ツールも用いて双方向性を確保し学修状況の確認を行う。

授業オリエンテーション告知サイト(クラスS: 4月下旬頃開催予定、3月下旬にサイトにて授業予定を掲載, クラスF: 9月下旬頃開催予定、8月下旬にサイトにて授業予定を掲載):
http://www.total.titech.ac.jp/news/

グループワークの講義・実習に必要な時間を確保するため、また、外部から講師を招く場合に、ワークショップを土日に実施することがある。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 オリエンテーションで説明・提示するワークショップにはそれぞれポイントが付与されている。興味のあるワークショップを選択し、その合計ポイントが12 ポイント以上が最低合格要件とする。 各クラスで参加可能なワークショップは、各オリエンテーション時に提示するが、例として、下記のようなワークショップのなかから4-6種類を提示する。 (1) ブックダイアローグ(2x3 ポイント): 対話型のユニークな読書会手法でリーダーシップスキルの向上、未来社会を多角的に創造するための書籍を読み込み、対話する。日本語クラスと英語クラスを別に行う。 (2) シナリオプランニング(2x4 ポイント):不確定要素の高い複雑な社会に対して、多様なパターンの未来を設定することで高度なプランニング力や変化適応力をつけるグループワーク手法 (3) 1-dayデザイン思考xシステム思考ワークショップ(5 ポイント):「Creative Confidence」と「User Centric」をコンセプトとするデザイン思考に、全体の構造、関連性、相互依存性を倫理的/分析的にアプローチするシステム思考の方法論を取り入れ、新たな価値を作り出す。 (4) 合意形成のための交渉プロセス(3x2 ポイント):ロールプレイ等を通し、妥協ではなく、win-winを目指す交渉トレーニング。 (5) Egakuワークショップ-アートによる創造性回復プログラム(3 ポイント):アートを利用した多面的な見方の気付き。自身の感覚をアートという形にし、言語化する。 (6) Non-violent Communication(4x2 ポイント):異なる価値観や考え方を持った人と対立・強制関係ではなく相互理解・共創関係へと発展させるコミュニケーション手法 (7) 対話型アート鑑賞(4 ポイント):作品を見て気づいたこと、想像したことを自由に語り合うことにより、「創造的思考力」「観察力」「コミュニケーション力」を高める。 (8) Design Thinking for Your Creative Practice (5x2 ポイント):スタンフォード大学d.school やテキサス大学で「デザイン思考」を教えている講師チームによる「発想」と「共感」に焦点を当てたワークショップ。 (9) 1-day アイデアソン(5 points):事業アイデア着想のためのワークショップ。 *この他、学生のリーダーシップ能力の向上に資するワークショップ、外部講師による特別ワークショップを逐次、提供する。 授業の中で気づいたこと、それを生かし次に学びたいことを考え、小レポートを提出する。

教科書

随時授業内で示す

参考書、講義資料等

随時授業内で示す

成績評価の基準及び方法

提示するワークショップ4-5種類から、各ワークショップに付与しているポイントの合計が12ポイント以上になるように選択し、参加する。
到達目標の各項目の達成度に向けて、議論の合理性、学生間の協働への寄与を総合的に評価する。

関連する科目

  • TAL.W502 : リーダーシップ・グループワーク基礎 I
  • TAL.W503 : リーダーシップ・グループワーク基礎 II
  • TAL.W504:修士リーダーシップ・グループワーク実践 I
  • TAL.W505:修士リーダーシップ・グループワーク実践II
  • TAL.A601 : 博士リーダーシップ・グループワーク特論
  • TAL.W602 : 博士リーダーシップ・グループワーク実践 I
  • TAL.W603 : 博士リーダーシップ・グループワーク実践 II
  • TAL.W612 : リーダーシップ・グループワーク発展 I
  • TAL.W613 : リーダーシップ・グループワーク発展 II

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

この科目は、リーダーシップ教育院に登録していない学生(卓越教育院登録学生等)の履修を想定している。リーダーシップ教育院の学生や、12ポイントを超えてプログラムを履修したい学生は、2単位のグループワーク科目(科目コード TAL.W…) の履修を推奨する。詳細はオリエンテーションにて説明を行う。

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