本科目は、リーダーシップ教育課程を履修する学生が、自らの専門分野以外の様々な領域に興味を持ち、幅広い教養を身に付け、分野を越えた俯瞰的な視点を獲得することができることを最終目的とする科目である。本科目では、教員と受講学生との対話を通して、いわゆるリベラルアーツ教育の本質と役割について多角的に検討し、各受講者が、継続的にリベラルアーツを学び続けるための基盤を築き、指針を構築する。 ToTALとリベラルアーツ研究教育院と協働して、科目を企画・運営する。
リーダーシップ教育院には、リベラルアーツ研究教育院から6人の教員が交代で出向している。それぞれの専門は、臨床心理、社会学、英文学(シェークスピア劇)、バイオメカニクス、異文化間心理教育、健康科学など実に多彩であり、6人の専門の世界のエッセンスを学ぶことができれば、まさに幅広い教養に値する。単なるオムニバス講義にならぬよう、特任教員が全体コーディネートを務め、教員と受講生、受講生同士の対話など、学び合いと交流を促進する。
ねらいは、リベラルアーツの多様な分野を展望し、世界を広げ、幅広い教養を身につけることである。
本講義を履修することによって以下の能力を修得する。
1)自らの専門分野/領域を越えて、幅広い学術分野、知的領域に継続的に関心を持ち続ける態度を形成する。
2)リベラルアーツに関連する知的基盤を拡張し続ける能力を獲得する。
3)科学技術に関する幅広く、超領域的な視点を確立する態度を持つ。
4)自らの専門領域を多次元的な思考枠組みで検討する態度を発展させる能力を持つ。
リベラルアーツ、幅広い教養、超領域的視点
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
本科目は、ILAにも所属する複数のToTAL教員が交代で話し、ToTAL専任教員のサポートによって運営される。本科目では、学生自らが能動的に学ぶアクティブラーニングを重視する。したがって、各回の講義には必ず出席し、サマリーレポートを提出。特別な事情で講義に参加出来ない場合は、科目責任者に事前に報告のこと。講義への積極的な出席は、科目の成績に反映される。
内容だけでなく、人との交流を大切にするために、グループワークを活用する。初回はオリエンテーションと教員・受講生全員の顔合わせ、最終回は総まとめを行う。第2回から第7回の「リベラルアーツセミナー」も講義とグループワークを組み合わせる。基本形は、冒頭にオリエンと全員一言のチェックイン10分、講義50分、小グループで聴いた話を深める対話15分、全体で自由な質疑応答20分、フィードバックシート記入5分の予定である。
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 全体オリエンテーション。教員と受講生の顔合わせのグループワーク ファシリテーター(予定) | 各教員から出された予習的課題 |
第2回 | リベラルアーツレクチャー①:西田亮介(社会学、公共政策学)の世界 +講義を深める小グループでの対話と全体での質疑応答 | 復習と次回の予習 |
第3回 | リベラルアーツレクチャー②:小松翠(異文化間心理教育)の世界 +講義を深める小グループでの対話と全体での質疑応答 | 復習と次回の予習 |
第4回 | リベラルアーツレクチャー③:小泉勇人(映画分析)+講義を深める小グループでの対話と全体での質疑応答 | 復習と次回の予習 |
第5回 | リベラルアーツレクチャー④:髙橋将記(健康科学)の世界 +講義を深める小グループでの対話と全体での質疑応答 | 復習と次回の予習 |
第6回 | リベラルアーツレクチャー⑤:丸山剛生(バイオメカニクス)の世界 +講義を深める小グループでの対話と全体での質疑応答 | 復習と次回の予習 |
第7回 | リベラルアーツレクチャー⑥::木山ロリンダ(日本文学、臨床倫理学の世界 +総まとめの小グループでの対話 | 総復習 最終レポート制作 |
特になし。その都度必要な資料は配布する。
その都度、指定する。
1) 授業への参加度70%
2) 最終レポート30%。
授業への参加度とは、単に出席するだけでなく、講義を傾聴し、グループワークに積極的に参加し、宿題やフィードバックシート記入を含む。
最終レポートは、各回の自分にとっての学びと、触発されたことからテーマを定めて自由に論じる。
特になし