2020年度 マインドフルネス for リーダーシップ   Mindfulness for Leadership

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開講元
リーダーシップ教育課程
担当教員名
中野 民夫 
授業形態
演習    (Zoom)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火7-8(Zoom, (S6-309A))  
クラス
-
科目コード
TAL.L443
単位数
1
開講年度
2020年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2020年9月18日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

今年は、オンライン授業を試みる。
世界中で注目を集めている「マインドフルネス」の基礎を、体験を通して理解し身につける。 まずは忙しい毎日の中で立ち止まり、今ここのありのままを評価・判断なしに認めていく態度を養う。また、相互に依存しあっている世界に気づき、自分と他者を大切にする思いやり、コンパッションを養い、これからの人生や専門やリーダーシップに活用できることを目指す。

到達目標

・今ここのありのままに気づくマインドフルネスの実習を身につけ、自己認識が深まる。
・日常の生活、呼吸、食事、歩く、聴く、話す、などにマインドフルネスを応用できる。
・まずは自分を大切に、さらに相互に依存している他者や社会を思いやる心が養われる。

実務経験のある教員等による授業科目等

該当する 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容)
学生時代からのインドなどへの旅や精神世界への探究から、就職してから忙しい企業人生活を30年間送ったが、心身ともに健やかに乗り切ることができた。マインドフルネスを知り、ささやかでも実践してきたおかげである。特に1995年に、マインドフルネスブームの源流の1人、ティク・ナット・ハンを日本に招くプロジェクトの中心を担い、以後、様々なワークショップや教育現場で活用してきた。創造的な対話に不可欠な「想定の保留」にもマインドフルネスが活きる。これらのエッセンスを実習体験を中心に伝えたい。

キーワード

マインドフルネス、自己認識、セルフケア、コンパッション、慈悲、利他、支援型リーダーシップ

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

身体や心を通した体験的な学びのために、実習を中心に行う。動きやすい環境を用意して欲しい。
必要な知識について、著名な論考から厳選されたテキストを宿題と輪読で味わう。
それぞれの日常への応用を試み、その報告を分かち合い、相互に学びを深め合う。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 オリエンテーション:なぜリーダーシップにマインドフルネスが必要か マインドフルネスとは。調身・調息・調心の実習。 復習と実践、テキストの予習
第2回 内側から自分の身体を感じるヨガ体験:意識を内側に向ける練習 復習と実践、テキストの予習
第3回 マインドフルネスの日常への応用。食べる瞑想、歩く瞑想。歌う瞑想の実習。 復習と実践、テキストの予習、中間ミニレポート
第4回 マインドフルな聴き方・話し方の実習。 ティク・ナット・ハンの文章など、テキストで知的に理解。 復習と実践
第5回 万物の相互依存性、深いつながりの理解。自分も他者も大切にするコンパッションへ。 復習と実践
第6回 ジョアン・ハリファックス老師の世界:AWARE/GRACEプログラムの概要、 共感し動かずにはいられないコンパッション 復習と実践
第7回 行動するマインドフルネス 全体の総まとめ:ふりかえりのグループシェア 復習と実践、最終レポート

教科書

特になし(必要なテキストは配布する)

参考書、講義資料等

『微笑みを生きる』(ティク・ナット・ハン著、春秋社、1995)
『サーチ・インサイド・ユアセルフ』(チャディー・メン・タン著、英治出版、2016)
『コンパッション:状況にのみこまれず、本当に必要な変容を導く、「共に居る」力』(ジョアン・ハリファックス著、英治出版、2020)
『ドラッガー・スクールのセルフマネジメント教室』(ジェレミー・ハンター著、プレジデント社、2020)

成績評価の基準及び方法

積極的な授業への参加(実習、日常への実践、宿題、グループワーク、フィードバックシートを含む)70%
中間ミニレポートと最終レポート:30%

関連する科目

  • TAL.L442 : リベラルアーツセミナー

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

今年はオンラインだが、身体を動かすため、各自受講する場所で少し動けるスペースが必要。ヨガをやる時は横になれるスペースが必要。
自分自身の身心の健康、他者や社会の公正や平和、持続可能な社会のための協働・共創のリーダーシップ、などに関心のある学生の参加を期待します。

その他

忙しい方、悩み多き方、社会を良くしたい方、ぜひどうぞ。
リーダーシップ教育院以外の方の参加も歓迎します。

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