新しい産業・社会の確立には、単なる技術開発だけではなく、多様な視点と問題解決能力が必要となります。今大きな注目をあつめているエネルギーを題材に、技術開発だけではなく企業や自治体、非営利団体の活動、マーケティングなどについて学び、エネルギー政策の転換期に必要とされるコミュニケーションとビジネスについて考察します。
毎回、エネルギーに関連した異なる分野の第一線で活躍する講師を招き、45分間の講義と45分間のディスカッションを行うことを通じて、学生がエネルギーと社会に対する現在の問題を多様な視点でとらえ、自分の問題として考える思考力を養います。
それとともに質疑応答のセンスを磨き、自分の知りたいこと、自分が考えるために必要なことを知るためには、どのような質問をし、どのように議論を運んでいったらいいのかについても講師とのやり取り、世話教員のファシリテーション(司会)を通じて学んでほしいです。
カレンダー参照(OCWi)
OCWiにアクセスできない場合は、環境エネルギー協創教育院HP(http://www.eae.titech.ac.jp/ACEEES/Japanese/curriculum/index.html)
毎回PPTで講師が講義。配布資料あり。
大学院広域科目 申告番号99313との重複履修は認めない。
毎回の出席と授業後の課題、最終レポートで採点します。集中講義なので、4回以上休んだ場合には単位を出しません。
3回程度休まなければならないことが事前に分かっている場合には、ガイダンス終了後に相談してください。
エネルギー問題は様々な分野の知見を統合しながら具体的な問題にアプローチする手法でないと解決への道筋が見えてきません。このためには、高い専門性と知見を統合する洞察力が必要です。専門性はそれぞれのディシプリンで学び、知見を統合する考え方をこの講義で学んでほしいと思います。そのためには、自分で8回の講義の関連性について思考し、問題を見出して論を組み立てる作業が必要です。講師の講義や教室での議論がそのための助けになるでしょうが、自分で最後まで考え抜くつよい思考力を養いたい学生に履修してほしいと思います。