本講義は,前期に開講される環境エネルギー協創教育院科目「エネルギー基礎学理」,「エネルギーデバイス基礎特論」と密接に関連した第3の講義と位置付けている。主に燃料電池用材料,太陽電池用材料,高温エネルギー変換材料を取上げ,エネルギー変換デバイスに利用される多様な先進材料の物性,構造,機能,プロセス,評価手法に関する個別および共通の基礎的知識を習得することを目的とする。
環境,エネルギーに関連した科学技術の諸問題は本質的に分野横断的であり,機械,電気,材料,化学など一つの専門分野の枠に収まらない。環境エネルギー協創教育院では多専攻の大学院生を対象に,主に燃料電池用材料,太陽電池用材料,高温エネルギー変換材料に関して,各分野の第一線で活躍する研究者がわかり易く講述する。これにより,将来,環境・エネルギー分野で活躍する技術者,研究者に必要な素養を幅広く取得させる。
※大岡山キャンパスのみで開講します。
10月
10日(野﨑:機械物理工学専攻)エネルギーマテリアルとは
17日(山口:化学環境学専攻)プロトン伝導性高分子膜と固体高分子形燃料電池のマテリアル開発
24日(山口:化学環境学専攻)固体アルカリ燃料電池、バイオ燃料電池のマテリアル開発
31日(竹山:材料工学専攻)火力発電用高温材料の組織設計指導原理 (1)
11月
7日(竹山:材料工学専攻)火力発電用高温材料の組織設計指導原理 (2)
14日(斉藤:有機・高分子物質専攻)高分子マテリアルの基礎(合成と分解)
21日(斉藤:有機・高分子物質専攻)高分子マテリアルの基礎(物性と構造)
28日(鈴木:化学工学専攻)原子力とマテリアル(核燃料と同位体分離)
12月
5日(山田:電子物理工学専攻)半導体太陽電池開発とマテリアル(1)
12日(山田:電子物理工学専攻)半導体太陽電池開発とマテリアル(2)
19日(野﨑:機械物理工学専攻)薄膜形成プロセスの基礎とエネルギーマテリアル
1月
9日(野﨑:機械物理工学専攻)結晶成長の基礎:核発生と成長(1)
16日 月曜授業
23日(野﨑:機械物理工学専攻)結晶成長の基礎:核発生と成長(2)
30日(伊原:化学専攻)高温酸化物伝導体と固体酸化物燃料電池のマテリアル開発
2月
6日(野﨑)補講・予備日・期末試験(詳細は追って連絡)
資料を配布します。
前期に開講される環境エネルギー協創教育院科目「エネルギー基礎学理」,「エネルギーデバイス基礎特論」を履修していることが望ましい。
平成24年度までに機械系3専攻科目「グローバルCOEエネルギー エネルギー・マテリアル」の単位を修得した者は履修できない。
出席点と期末試験で評価します。
帰省,就職活動などで期末試験を受講できない場合,原則として単位は取得できません(レポート等で代替しません)ので注意してください。
なお,忌引き,入院等の場合は適宜連絡をください。
多くの教員で講義を担当しているため,質問がある時は「tnozaki@mech.titech.ac.jp(野崎智洋)」で一括して受け付けています。
まずはメールで連絡をください。