コミュニケーション戦略論   Strategic Communication

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担当教員
増沢 隆太 
使用教室
水5-6(G221)  
単位数
講義:0  演習:1  実験:0
講義コード
23005
シラバス更新日
2014年4月15日
講義資料更新日
2014年6月9日
アクセス指標
学期
前期
講義全体の動画 補足資料

講義紹介動画

増沢 2014前.wmv (5分) 

講義概要

「コミュ力が大事」と言われます。それはなぜでしょうか。
東工大では2008年から、他の大学や企業研修など、さまざまなところでコミュニケーションの講義を担当しています。つまりそれだけコミュニケーションには満足していない人(組織)が多いということではないでしょうか。ご自分が「コミュ力自信アリ!」といえなくとも、心配いりません。むしろ「コミュ力任せろ!」タイプの人の方が問題児が多い率はずっと上です。
こうしたギャップは、コミュニケーションで求められるものが何であるかの違いです。
プレゼンの上手さや、弁舌、ディベートテクニック、それらの最上級にもなり得る、セールスにおける応酬話法など、技術は確かにあります。しかしそれを理系の大学院生である東工大生が求められているのでしょうか?
「『グループ面接は仕切った者勝ち』ではない」ことは最近かなり知られて来たと思います。シャベリの上手さはコミュ力の一部に過ぎません。

コミュニケーション戦略論では、その戦略的構造を理解することで、「目的意識」をきちんと持って臨むコミュニケーション能力を身に付けることを目指します。「苦手」という人に限って、目標も目的もなく、漫然と臨んでいることが多いと感じます。

・「コミュニケーション」とは何か、テクニカルな技術面とその構造を理解することで、「実践力」を習得するよう図ります。
・対人・対面ロールプレー、メール、プレゼン等を実習を通じて構造理解を促します。
・「戦略観」「戦略思考」を重視した「考え方」のトレーニングです。
後期(10月期)の「ロジカルコミュニケーション演習」と連動しており、本講座で骨格理解を、後期講座でさらに実習を深める構成となっています。

「Q&A」作りました。
http://www.productiveleader.jim.titech.ac.jp/forum/forum192.html

講義の目的

上手な話し方の講義ではありません。コミュニケーションには正解がありません。時々刻々と流れていく時間とともに、「今、ここ」で発した言葉・受け止めた言葉・目で見て、耳で聞くだけにとどまらず、言葉にならないメッセージといった不定形で非線形な存在です。
存在しない「正しいコミュニケーション」のような答え探し、正解探究をしている限り「コミュ力」は上がりません。
目的意識を明確にし、環境適応や環境設定というロジックを組み立てることで、いつ、いかなる相手に、対してもコミュニケーションが取れるものです。
こうした構造理解を通じて、実践的に、企業の社員研修レベルのコミュニケーション能力養成を目指します。

講義計画

時間はすべて水曜13:20~14:50
4/16、23、30
5/14、21、28
6/4
すずかけJ234講義室

教科書・参考書等

講義中に紹介します。
プレゼンテーション、エントリーシート、面接など、具体的場面を想定してのトレーニングを予定しています。

関連科目・履修の条件等

後期 ロジカルコミュニケーション演習

成績評価

出席とレポートによる総合評価
講義中発言した人は必ず学籍番号を言って下さい。評価点に加味します。

担当教員の一言

東工大キャリア支援部門発足の2006年から、キャリアアドバイザーとして、就職中心に東工大生の進路を支援してきました。東工大プロダクティブリーダー養成機構(PLIP)時代には博士人材を多数企業に送り込んでいます。2013年からはグローバルリーダー教育院及びイノベーション人材養成機構にて、コーディネーター/キャリアアドバイザー業務を継続しています。組織コンサルタントとして、企業の採用指導や面接のコンサルティングをしてきました。また企業向け社員研修で新入社員から幹部研修、プロカウンセラー育成まで手掛けています。人事問題や経営問題、社会・教育問題をコラムで書いています。ヤフーニュース、mixiニュース、ビジネスメディア誠、ライブドアニュース、マイナビ他に多数掲載されています。

連絡先(メール、電話番号)

plipinfo@jim.titech.ac.jp
(氏名・所属を記して連絡のこと)

オフィスアワー

一般的ビジネスアワー(平日9時~17時)

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