近代日本の思想と文学   Modern Japanese Literature and Thought

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担当教員
野網 摩利子 
使用教室
月3-4(B225)  月9-10(W933)  
単位数
講義:1  演習:0  実験:0
講義コード
22009
シラバス更新日
2012年5月13日
講義資料更新日
2012年5月13日
学期
前期

講義概要

日本近代文学を、1.西洋思想と近代文学、2.東洋思想と近代文学、3.文学論争という三つの観点から講義する。日本の近代作家は、伝統的な東洋の学問スタイルを身に付けながら、西洋の同時代を読み解くことのできる世代であった。  
一枚岩でない西洋を知ることは、かえって東洋思想ならびに文学を掘り起こす営みにつながった。そこで生まれた葛藤は、どのような論争を巻き起こすに至っただろうか。異なる文化との相克なしに、革新は出てこない。
今日我々が迎えている多文化・多言語共生時代と真剣に向き合う一つの道標を築く授業としたい。

講義の目的

日本近代文学に結実した東西の思想について考察する。

講義計画

第1回  文学論争(一)      没理想論争、人生相渉論争
第2回  西洋思想と近代文学(一) 浪漫主義、翻訳文学
第3回  西洋思想と近代文学(二) 心理学の受容とその試行
第4回  西洋思想と近代文学(三) 生命主義と大正小説
第5回  東洋思想と近代文学(一) 仏教と近代文学
第6回  東洋思想と近代文学(二) 儒学と近代文学
第7回  文学論争(二)      話の筋論争

教科書・参考書等

資料を配布する。文庫本の購入を求める場合もある。
なお、購入の必要はないが、『夏目漱石の時間の創出』(東京大学出版会)を適宜、参照されたい。

関連科目・履修の条件等

初回の共通ガイダンス(すずかけ 4/9 3-4限、大岡山 4/9 9-10限)に出席すること。

成績評価

平常点、ならびに、レポートによって評価する。

その他

連絡先:世界文明センター(内線3892)

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