- 担当教員
- 浦山 聖子
- 使用教室
- 金3-4(W621)
- 単位数
- 講義：1 演習：0 実験：0
- 講義コード
- 22006
- シラバス更新日
- 2012年9月25日
- 講義資料更新日
- 2012年9月21日
- 学期
- 後期
講義概要
グローバルな正義とは、国際社会の公正さをめぐる思想である。なぜ先進国は開発途上国を支援しなければならないか。各国は国外の労働者を受け入れるべきか。多様な文化や価値観が溢れる国際社会において、統一的な正義を追求することは可能か。以上のような問題をめぐって、その社会的背景と英米の現代政治哲学について講義する。
講義の目的
昨今のグローバリゼーションの進展は社会に様々な変容をもたらし、多くの問題を生じさせている。本講義は、国際的な経済格差や貧困問題（講義計画2-5）、国際社会の文化的多様性とグローバルな正義追求の関係（講義計画6）、国境を越えた人の移動の問題（講義計画7）について、政治哲学的観点から論じることを目的とする。
講義計画
１．分配的正義論概観
２．ジョン・ロールズの国内的正義と国際的正義
３．グローバルな分配的正義の肯定論
４．グローバルな分配的正義の否定論
５．加害責任論
６．文化的多様性とグローバルな正義の追求
７．国境を越えた人の移動・移住規制の正当性
教科書・参考書等
教科書は特に指定しない。参考書は授業中に適宜紹介する。
関連科目・履修の条件等
人数制限をする場合があるので、一回目の授業（１０月３日 ３－４限 合同ガイダンス）に必ず出席すること。
成績評価
期末試験80％、授業内レポート20％
担当教員の一言
履修に当たって、国際関係、英米政治哲学に関する基礎知識は特に要求しない。
その他
連絡先：世界文明センター（内線3892）
