日本映画の巨匠   Masters in Japanese Film

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担当教員
高橋 世織 
使用教室
月3-4(S221)  
単位数
講義:1  演習:0  実験:0
講義コード
22004
シラバス更新日
2012年9月28日
講義資料更新日
2012年9月21日
学期
後期

講義概要

日本映画は、映画の黎明期から、世界の映画産業の歴史の主翼を担っていた。
今年は、日活創業百年に当たる。ハリウッドもちょうど同時期に出発。
主たる日本の代表的な監督である、小津、黒澤、溝口(いずれも国際的に著名。各国の監督に深い影響を与えている)は、映画をどう考えているか、映画製作の方法論や哲学を講義しながら、その映像をじっくり観ていく。
映画会社(主要5社)の傾向や、社風の異なる興行史にも触れていく。

講義の目的

日本の古典的な名画と各監督の撮影方法、映画会社の経営哲学などを知り、いかに、古くからの伝統芸能や見世物文化がモダニズムである映画の中に流れ込んでいるか、本講義は改めて、日本文化や日本のまなざし文化、身体文化を検証する絶好の機会となろう。
世界的に長寿な雑誌「キネマ旬報」は、最初、東工大(東京高等工業学校)の学生の映画同人誌から始まったものだ。
日本の最初期の映画理論家・批評家といっていい帰山教正(かえりやま・のりまさ)も同じく同時期の卒業生である。
日本映画の歴史に東工大は浅からぬ縁があり、映画の発展に大きく貢献していることも知っておいてもらいたい。

講義計画

1~2回 小津安二郎「東京物語」(1953年)を中心に
3~4回 黒澤明「生きものの記録」(1955年)を中心に
5~6回 溝口健二「西鶴一代女」(1952年)「雨月物語」(1953年)
7回   まとめ

教科書・参考書等

特になし。関連資料は、毎回コピーで配布する。

関連科目・履修の条件等

留学生にも履修を勧めたい。
出来れば、事前に当該映画を予習的に観ておいてもらいたい。
人数制限をする場合があるので、一回目の授業(10月9日 3-4限 合同ガイダンス)に必ず出席すること。

成績評価

出席点(6割)と、最後に課題レポート(4割)で評価します。

その他

連絡先:世界文明センター(内線3892)

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