異分野チャレンジ学II   New Field Challenge Strategy

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担当教員
長倉 俊明  濱口 勝重  秋山 吉宏  櫻木 伸一郎  古田 健二 
使用教室
集中講義等 (H112 J232)  
単位数
講義:1  演習:0  実験:0
講義コード
99305
シラバス更新日
2012年4月18日
講義資料更新日
2012年3月26日
学期
前期

講義概要

 高度技術人材の学位取得後の多様なキャリアを考える際には、自分の研究領域にこだわらないようにすると活躍の場が一層広くなる。そこでこのように自分の研究領域に固執しないで活躍しようという志向性を持っている受講生に対し、そのような活動をした先輩および幅広い分野において活動する際に役立つ基礎スキルについて学外の講師から講義を受ける。

講義の目的

-領域の異なる複数の分野における活動の経験を有し、それぞれの分野の融合という視点において活動している先輩から、医療工学の現状などを学ぶ。
-知的財産およびゲームの理論など幅広い分野における活動の基礎となる知見を習得する。
-先端技術をベースとして起業し、成長し続けている企業の経営者からその実態について学び起業ということについて考える。

講義計画

【講義日程】全4回
4月10日(火) 18:00~21:00 大岡山 本館H112(※この日のみ3時間)
5月 8日(火) 18:00~20:00 すずかけ J232講義室
5月29日(火) 18:00~20:00 すずかけ J232講義室
6月26日(火) 18:00~20:00 大岡山 本館H112
7月10日(火) 18:00~20:00 すずかけ J232講義室

【講義内容】医療と工学の融合
【担当講師】長倉 俊明
大阪電気通信大学教授。内科医心臓が専門。阪大医学部と東工大電気出身の異色の経歴をもつため名古屋大学工学部、愛媛大学医学部、大阪大学医学部などで、医用工学の教育活動にも従事している。研究活動だけではなく病院の環境問題の啓蒙にも力を入れている。

【講義内容】テクノロジーマネジメントの実際
【担当講師】古田 健二
東工大特任教授、プロダクティブリーダー養成機構(PLIP)コーディネーター。総合電機メーカーで開発業務の要職を担当した後技術マネジメントに焦点をあてた経営コンサルタントとして活躍し産業界における技術活動に関して豊富な知見を有している。米国系コンサルティング会社の代表として活躍後、自ら技術マネジメントに特化したコンサルティング会社を設立し、ベンチャー企業の立ち上げの経験も有している。

【講義内容】品質工学と統計解析の基礎
【担当講師】濱口 勝重
㈱村田製作所 品質保証部 係長。入社時はハイブリッドICの商品開発・製造技術を担当し、1996年より品質保証部門へ転属。これを機会に品質管理技術、特に統計解析手法を習得して、社内の品質改善業務の支援を行ってきた。現在では開発設計部門を中心に実験計画法や品質工学の普及に力を入れている。同時に日科技連などで講師を務めており、社外においても品質工学の普及に活発に取り組んでいる。

【講義内容】先端技術ベースのベンチャー起業について考える
【担当講師】秋山 吉宏
現サキコーポレーション取締役副社長。松下電器産業に入社、以降AV機器、OA機器の研究開発に従事した後サキコーポレーションの設立に関与。自主開発した基板検査装置を主力商品として同社は、今や同分野で世界2位のシェアを確保する優良企業に成長。自身は専門の機械工学をコアとしながらもエレクトロニクス、ソフトウエアまで手がけ、経営にもたずさわるというマルチな活躍で、企業を支えている。
http://globe.asahi.com/breakthrough/101004/01_01.html

【講義内容】知財について
【担当講師】櫻木 伸一郎
特許庁 特許審査第三部 無機化学 審査官。現役審査官として活動中であり特許実務の多様な経験を有している。企業において材料技術者という立場で電子デバイスの研究開発技術者として活躍し、その間は特許を書く立場、その後企業内において知的財産部に属し社内へ特許を書かせる立場で仕事をした上で、現在特許庁の審査官として特許の審査をする立場で活動している。

※異分野チャレンジ学ⅠおよびⅡは、ほぼ同内容です。

教科書・参考書等

* 

関連科目・履修の条件等

成績評価

出席を最も重視しながら毎回のレポートを加味。

※課題の提出は、下記のプロダクティブリーダー養成機構メールアドレス宛に課題を添付し提出のこと。
メールアドレス:productiveleader@jim.titech.ac.jp
件名:第○回異分野チャレンジ学Ⅱ○○先生レポート(氏名)
レポートタイトル:○○先生レポート 学籍番号 氏名
〆切:講義日の一週間後の同曜日17:00まで

担当教員の一言

 この講義を受講することにより、日常研究領域に関して深耕する視点が強い博士後期課程およびポスドクの方々が、社会が求めているΠ(パイ)字型の人財となるために視野を拡大する一助となることを目指している。

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