ロシア語文化演習Aに同じ。
1989年の東欧革命、1991年末のソ連崩壊後に起きたスラヴ・ユーラシア地域のシステム変動を、諸民族の自立と共存共栄の観点から考察し、世界史的変動の意味を理解してもらう。また日本海を隔てた隣国ロシア連邦との交流史を概観し、異文化理解の一助としてもらう。
初歩的なロシア語のテキスト購読を通し、スラヴ東欧圏の歴史と文化を体系的に紹介する。スラヴ東欧世界の近代化過程(国民語形成過程)を以下の順で、演習・対話形式で講義する。
1)スラヴ東欧の歴史的概念
2)スラヴ諸民族の言語文化の特徴
3)ロシア社会の成立
4)ソヴィエト時代の総括
5)ソ連崩壊とEUの東方拡大
※初歩的な文法も学習する。
参考書等
必要なテキストは教員(早坂)が準備する。
1~2年次に多少のロシア語に触れた学生はもちろん、未修者も歓迎する。レベルは問わない。
当該地域に関心のある学生諸君の来聴を歓迎する。
平常点(授業での討論を重視する)
本学は国立モスクワ大学やノヴォシビルスク大学との学術交流協定を締結しており、ロシアからの研究者や留学生は多い。国際交流のいっそうの発展のためにもスラヴ東欧地域に関心をもってもらいたい。